変なのか…?
地衣類を見せたいと思って、勤務先の敷地内をうろうろした。昨年までの勤務先は、地衣類なんぞ、いろんな種類が至る所にあったのに、ここにはあまり分かりやすい地衣類がない。しばらく探して、ようやくコンクリートの隙間に生えた小さな塊をget。
そんなことをしているときに、こんなものもみつけた。
羽化したばかりの、まだ羽の伸びていないスズメガ。草の中から拾い上げて手に止まらせると、じっとしがみつく。見ているうちにも、しわくちゃの翅はぐんぐん伸びていく。羽化したばかりの傷一つない生き物は、セミであれ、トンボであれ、ガであれ、本当に綺麗だと思う。いつだったか、森の中で羽化直後のオオミズアオを見たことがあるけど、ミーハーと言われたって、あんなに綺麗なものはちょっとなかなかない。
1時間ほどで、翅はすっかり伸びきって、立派なスズメガになった。背中から腹部、それに翅にも筋状の模様があって、たぶんセスジスズメだろう。ごく普通種だけど、それでも羽化は、見ているだけで楽しい。
残念なのは、そう言っても誰も共感してくれないこと。
お隣の席の方からは、
「そんなん、普通キャーゆうて、逃げますよ。そんなんが好きとかは、変!」
と、断言される始末。
こんなにプリティなスズメガにして、この評価…(´・ω・`) ショボーン。
ここでは、
「マルハナバチってもふもふしてカワイイ。」とか、
「アシダさん(アシダカグモのこと)だ〜。ヾ(^▽^ヾ)」
とか、言っちゃあいけないんだなあ。
ちょっと悲しいけど、これが現実ってもんだ…。