新規開発2
また、新しい海岸にチャレンジた。google mapで海岸の様子と道を見てから行くのだけど、なにぶん超地理オンチなだけに、場所を探し当てるのが大変。それに、海岸に降りてからも、砂の大きさや海藻のたまり具合など見ながら掘るところを探すので、とても時間がかかる。その上ではかばかしくない結果だったりすると、なんだかな〜。「何で素人のくせに、こんな馬鹿な事をやってるんだ…。」と後悔しきり。
けれど、そうやって迷いながらも新しい海岸を探してみると、たとえ思ったものが採れなくても、色々な発見はある。何より、ちょっと離れただけで、来たことのない、見たことのない海岸がたくさんある事に驚かされる。地元のくせに、なんと知らなかったことか。
今日行った海岸は、こんな感じの海岸だ。防波堤の一部は、船がおろせるようになっていて、海の上に1隻の船が浮かんでいた。まるで、個人用の船着き場だね。近くの家には、庭に船を置いている家も何軒かあって、きっとそれらの船は、浜から直接海に出しているのだろう。
すぐ目前に2つの島があって、近くには見えるのだけど、「海流が早くて危険だから勝手に島へ行くな。」と掲示物があった。浮かんでいるこの船なら、あの島にも渡っていけるだろう。ごく小さな無人島だから、行ったからと言って何もないだろうけど、そこに島があれば何となく行きたいよね
こういう景色を見ると、昔読んだ本を思い出す。子どもの頃、アーサー・ランサムの「海へ出るつもりじゃなかった」が大好きで、子ども達だけでディンギーを操って海を渡るという設定にものすごく憧れた。この辺なら、それも可能だったかもしれない。ただし、実際に置いている船は、エンジン付きの漁船だけどね。
浜は狭いけれど、あまりゴミが無くて綺麗で、波打ち際を掘ると小さな黒いハネカクシがどっさり採れた。
そのままもう一つ別の浜に行って、目的のものをうまく採って帰ってきた。
浜で採れたのは、こんなもの。
この、太めの黒いハネカクシは、海藻の下にいたものだろうか。あまり見かけない気がする。
それに、黒っぽい小さなハネカクシがわんさか採れて、今回は黒いものがとても多い。
これは、一番大きなものと、一番小さなもの。大きなものは、多分イソハネカクシ系だと思うけど、小さなものもイソハネカクシ系に見えなくもない。何にせよ、1mmは小さすぎ。
採ったものの整理をしていると、中から砂に混じって、小さなハマダンゴムシがぽろりと出て来た。間違って採ってしまってたようだ。かわいそうなことをした。ごめん。
ハマダンゴムシがいる浜には、大抵他にもいろんなものがいる。見かけが綺麗でも、ハマダンゴムシのいない海岸では、潮間帯性の生き物は少ない。
ハマダンゴムシは、良い海岸の指標種だね。