北北東に進路をとるなよ！

　昨日から、台風１１号に伴って、雨である。そして台風は、最初は松山直撃コースだったのに、やがて四国の中央、更に香川寄りになってきてしまった。

　そもそも今回は、８日夕方からどしゃどしゃと激しい雨が丸一日降り続いた。既に積算雨量は、約２００ｍｍ。かなりヤバイ量だ。
　気象警報も、大雨警報、洪水警報と続いて、もはや大雨、洪水、暴風、波浪、高潮警報と、これ以上出すものは無いくらい警報が出た。何度もサイレンが鳴って、ダムは次々に放水をしたから、普段は流れも絶え絶えの川の水位はもはや１ｍを越している。川は濁流が勢いよく流れていて、塒を失ったツバメが川の上を飛び交っていた。ここに更に台風本体が来るって、ヤバすぎる。ここはもう限界ですよ。どうぞお願い、できるだけ遠くを通ってくれますように。

　しかし願いもむなしく、日が変わると、風と雨の音で寝られないほどで、強い風が吹くと、家が揺れているのもわかる。とりあえず、川の水位情報を見ながら、ぼーっとする。こういう時間は有効活用するべきなんだろうけど、何だか何かをする気になれないのだ。とにかく速く過ぎてくれる事を祈るのみ。
　なのに、台風はどんどん進路を北北東に変えて進んでおり、それって直撃コースじゃ！！！

　
　そして、朝になっても激しい風で、白い雨が西に向かって横に吹き飛ばされている。と思っていたら、いきなり８時すぎに風が止まった。雨も小雨となって、外に出ると、屋根の上ではハシボソガラスがガアガア鳴いて、木の間をスズメバチが飛んでいる。
　

　これは台風の目に入った？直撃されているってこと？と思っていたら案の定。

　９時頃にはまた風が吹き始めたけれど、今度の風は東向き。と言う事は、台風はやはり直撃で、もうここを通過していったと言うことだろう。
　

　吹き戻しは、やがてまた激しくなって、庭木は大きくたわむ。それでも台風は遠ざかっているなら、もう少しで治まるはず。とにかく何事も無いことを祈っていたら、１１時を過ぎて風も雨もぴたりと止んだ。セミも鳴き始めたし、とにかくここら辺は、これで終わったようだ。

　
　道に飛び散った木の葉を片付けたら、海に行こう。嵐は、何を運んで来ただろうか。