hyla’s blog

はてなふっかーつ!

帰る


 仕事の方は何とか無事終了し、午後から帰る。とはいえ、せっかくここまで来たのだからと、ちょっとだけ某大学の見学に行ってみた。下調べもなく行ったけど、とりあえず地下鉄に乗って下りたら、すぐそこに大学があって、迷うこともなかった。
 
 大学はさすがに広くて、良い感じに古い建物がいくつも見える。大きく成長した樹木の間に見える建物は、とても良い。ただ、頻繁に飛行機がすぐ上を通り過ぎていくのはびっくりした。まるで、飛行場だね。
 このキャンパスはそのうち移転でなくなるらしいけれど、これらの建物は全部つぶすのだろうか?古い建物に入ってみると、中は昼も尚薄暗く、すり減った階段を登ると木の扉がずっと並んでいる。廊下はしんとして、微かにナフタレンの香りがしたりして、こういう雰囲気は大好きだ。

 
 東京の国立科学博物館も、本館はレンガづくりで、分厚く何度もペンキの塗り重ねられたドアや、石造りの廊下とかが実に良い。新宿にあった分館にも入った事があるけれど、やはり本館の雰囲気にはかなわない。実際に研究などの活動をするには、新しい建物の方がずっと便利だろうけれど、それでも古い建物の持つ落ち着いた雰囲気は捨てがたいと思う。
 こうした古い建物を維持するのは、つぶして新しくするよりむしろお金がかかったりするけれど、残して欲しいものだね。多分きっと手入れの状況からして、いくつかは残すのだろう。
 
 
 ついでに、昼食も学食で食べてみた。見つけた食堂は薄暗く、天井にはたくさんの管が露出していて、どうみても昭和な雰囲気。ずっと昔に兄に連れて行ってもらった、移転前の広島大学にあった第2食堂を思い出した。そこではるばるやってきたカワイイ妹におごってくれたのが、ほとんど具のないカレーだった、というのは今考えてもひどい。
 何を頼もうか?と、要領がわからずにうろうろしていると、生協のお姉さんが教えてくれて、とりあえず定食を頼んでみた。
 が、頼んでお皿に盛り始めた鶏の天ぷらを見て、びっくり。ボリュームありすぎだ。お値段は340円でお安いけれど、ボリュームたっぷりってのは、男子学生が多いってことか?しかし、何とか頑張って食べたけど、大人には多すぎる。もはやお腹ぱんぱん。あ、でも、お味の方は美味しかった。
 


 帰りは、適当にホームに出て、来た新幹線に乗って帰った。新幹線は、ほとんど10分間隔で走っていて、時間を調べるまでもない。何とも便利よの〜。岡山でマリンライナーに乗り換え、更に1時間に1本しかない在来線に乗り換え、家に帰る頃には暮れる寸前。
 


 福岡は、大きく立派な街だった。街もインフラも大学も博物館も、香川は何もかもかなわない。更に私は、その香川県でもすみっこの方に住んでる訳で、ここは本当に田舎なんだね。



 ただ、空だけはこちらが広い。