hyla’s blog

はてなふっかーつ!

いつもの浜で


 夕方行ったのは、結局いつも行く近所の浜だった。昨日の成果からすると、この浜でもペラペラハネカクシが増えていると予測される。さて如何なものだろう。
 

 気持ちの良い時間帯で、浜辺にはかなりたくさんの人が居て、テントを張っている家族もいたから夕べここに泊まったのだろう。向こうの方では、中学生らしい男の子が集まって、日中だけど打ち上げ花火をしている。それから、ウェットスーツを来て海に潜っている人や、胴長を履いて箱眼鏡とモリを持っている人も居た。胴長の人の狙いはきっとタコ、ウェットスーツの人はサザエなどを狙っているのだろう。

 
 まずは植物のある辺りでハチを見てみたけれど、ここではアカゴシクモバチもその他の砂浜のハチも見なかった。今年はどこかでスナハキバチを見たいと思っているのだけど、この海岸は夏になると花を咲かせる植物がない。やはり狙いはハマゴウのある浜だろうか。

 
 そこで砂浜を掘って、ハネカクシ類を探してみた。ここでも砂の中からは、小さなものがどっさり採れる。黒いものや小さなうす黄色のもの、1mmから3mmくらいの小さなハネカクシを採った。
 それから、岩礁の石の下もひっくり返して、生き物を探した。


 
 その成果は、こんなもの達だ。

 

 石の下からは、いつも見る薄赤いハネカクシ


 それから、浜辺の砂(細礫)の中に、一番たくさんいたのが1枚目の上側の黒っぽいハネカクシだ。ペラペラハネカクシが増えているとの予測は外れ、わずかに数匹。
 ここの潮間帯の下部では、下の写真(1枚目)の黒っぽいハネカクシがたくさんいて、その中に小さな黄色が混じり、更に稀に光沢のある頸の細いハネカクシ(2枚目)がいるという感じだった。
 
 でも、このたくさんの黒っぽいハネカクシは何だろう?黄色のものはナギサハネカクシの仲間?と思っているけど、黒っぽい物はそれとは少し形が異なっているように見える。それに黄色系のナギサハネカクシでは後羽がなくなっていて飛べないけれど、これにはまだちゃんと後羽はある。ただし、この黒っぽいハネカクシは、ここでは猛烈にいるくせに、他の浜では見ない。これって、ひょっとしたら結構レアものなんだろうか?
 潮間帯性のハネカクシで、これに該当しそうなグループはあるのか?と、少し調べて見れば、海岸の潮間帯にはハマハネカクシというのも居るのだそうだ。これは、ハマハネカクシの仲間なんだろうか…?
 

 
 そして、同じく下の写真のこれも、砂の中から採れるものだけど、上のもの達が潮間帯下部で採れるのに対し、潮間帯の少し上部で採れる。肉眼で見ても少し大きくてがっしりしていたけれど、こうやって実体顕微鏡で見ても上のものとはかなり違うよね。色は、成虫に成り立てと思われる薄色のものもいたけれど、本来は真っ黒なものらしい。そして、これも羽はちゃんとあったから、飛ぶんだろう。
 では、これは何か?と考えていくと、どこがどうとはうまく説明できないのだけど、何となくイソハネカクシっぽく見える。ほんまかな〜?



 結局確実にわかった事は、海岸によって、構成種はかなり違うということ。これだけは確かだ。
 まあ、当たり前だよな…。