hyla’s blog

はてなふっかーつ!

播磨灘は綺麗です

 午後から、少し出かけた。夕方にむけ潮が引くので、それに合わせて海岸に行ったのだ。昨年さんざん海岸の昆虫を採ったと思っていたのに、今年砂の中のものを採り始め、まだまだ採れるものを採っていないと言う事に気づいてしまった。ほとんど毒を喰らわばの世界だけど、やはりやり始めたものは、ある程度きちんとやっておきたい。


 と言う事で、向かった海岸のうちの一つはこんなところ。


 暑い日だったけれど、山際の海岸は大抵少し日陰ができるので、そこにいると涼しい。暑さに小さな子供を連れて海水浴に来ている家族も居て、そんな家族の前をスコップと白いプラスチックバットをもって歩く私は、どう考えても変な人。これからの時期、海辺で活動すると、人に会ってしまうのがつらいなあ。

 浜辺を掘った後、夕陽の当たる岩礁に、何かいるのに気づいた。青みがかった光沢のある小さなムシで、とりあえず採集。どうやらこれは、潮の引いた濡れている岩礁で活動する生き物らしい。持ち帰って調べると、多分イソジョウカイモドキ。こんな所にも昆虫はいるんだ。
 ここの海岸には、すぐ向かいに小さな島がある。すぐそこだし、浅くて大潮なら歩いて行ける島だ。きっといろんなものがいると思うのだけど、まだ行った事はない。いつか行ってみたいものだ。

 


 
 

 採集を終えて、次の向かったのは今日の本命の海岸。


 この辺の海岸では、私はこの海岸が一番好きだ。砂浜に礫もあるし、岩場もある。後背地はそのまま山に続いていて、今の時期にはトベラスイカズラの香りがずっと香る。ちょうど潮の引いた海の中には、様々な色形の海藻が見えて、その間を小さな魚やクラゲが泳いでいるのが見える。それらをじっと見ているだけでも、まるで水族館のようで楽しい。これを見ると、これが本当の、手つかずの播磨灘の自然海岸なのだと思う。そして、そんな海岸は何て綺麗で、生き物であふれている事だろう。

 


 
 そして、そんな海岸ですから、岩礁に近い礫を掘ってみたら、もうもうもうもう…。体長1mmほどの薄赤いハネカクシと、2mmほどの褐色のハネカクシが鬼のように採れた!と、採りたくない。もう勘弁。これを採るのか?激しく、見ないふりをしたい。

 とは思いつつも、頑張って採ったさ。そして、採ってみると微妙に居る場所が異なっていることに気づく。小さな赤いハネカクシ潮間帯の下部に。褐色のハネカクシは、潮間帯上部に居て、それぞれ棲み分けているようだ。
 それから、礫が集まっているところで石をめくると、そこにも赤みの強いハネカクシが居たので一応採ってみた。

 

 礫の中からは、こんなゾウムシも出てきた。砂の中にこんなゾウムシって普通いるもの?