hyla’s blog

はてなふっかーつ!

四国村

 
 夜、高松で用事があったので、ついでに四国村に行ってみた。

 
 四国村というのは、四国の古い民家を集めて展示している所だ。だいぶん昔からあって、遠足などで来たことはある。といっても、それは中学の頃で、ここ最近はとんと行っていない。だって、入場料が必要だし、わら屋にうどんを食べに行くことはあっても、地元民がわざわざ何度も行くところではない。
 なのに、わざわざ行ったのは、そこでハチがたくさん営巣していると聞いたから。民家の中には茅葺きの建物もたくさんあって、そこの茅にたくさんのドロバチが営巣するために飛び交っている、と聞けば行くしかあるまいよ。



 ところが、なんだかんだあって、せっかく都合がついたら雨だったりして、こんな時期になってしまった。しかも4時を過ぎてしまったし、時間的にももうドロバチはいないかもしれない。けれどまあ、一応行ってみよう。

 
 
 車を止めて料金所で入場料を見ると、大人は800円。結構高い。ただし、捕虫網を持って入っていっても、有り難いことに特に何も言われない。中に入るとまず見えてくるのは、こんな池にかかる吊り橋。祖谷のかずら橋もどきだ。


 そして、道なりに歩いて行けば、点点と100年以上たった古い民家が建っている。中学の頃には心底退屈したけれど、大人の目から眺めれば、そんなに悪くない。本当の昔の民家の作りは、それはそれで興味深いし、周囲は綺麗な里山となっている。歩きやすいように道が作られているので、里山を楽しみながら散策できる。
 そして、入ったのが夕方だっだこともあってか、人がいない。つか、良いのか?こんなに人がいなくて、大丈夫なのか? と地元民としては一抹の不安を感じるのだけど、網を持って歩いていても、座り込んでしげしげと何かを眺めても、民家の周りで、ひたすら茅を眺めていても、誰も居ないのは有り難いといえば有り難い…。


 たくさんある茅葺きの屋根の下で、じっと茅の先を眺めて見たけれど、飛び交う蜂は見えない。ただし、茅の中には所々蓋をされたように先が白くなっているものがあって、営巣した跡かな?
 そうやって、じいっと見ていると、少しだけど小さな細長いハチが飛んでいて、とりあえず1匹だけ採らせてみらった。多分、ハムシドロバチの仲間。それに、小さなハキリバチも飛んでいた。


 そして、とりあえず目的は果たしたので、後はのんびりと歩いてみた。本当に歩きやすくよく整備された里山環境。つか、こんなものまである。イノシシの箱罠だ。これは、展示品ではない。これはマジだ。ここまでイノシシが出るのか〜。本気に増えたな〜。

 

 そして、こんなものもいた。たぶん、ゴホントゲザトウムシ。環境からして、いてもおかしくはない。ちなみに、ゴホントゲは、松山や広島では準絶滅危惧種に指定されている。多分この場所なら、それなりの数がいるのだろう。


 そして更に、地面を大きな2cmほどの黒い大きなアリが歩いているではないか!間違いなく、クロオオアリの女王だ。なるほど、今日も気温は高かったし、婚姻飛行があったのだろう。クロオオアリは、一度飼ってみたかったんだよね。というこで、即座に捕獲。
 更に歩いているうちに、別の個体も見つけて、計3匹を捕まえることができたから800円の価値はあったかな。