hyla’s blog

はてなふっかーつ!

昨日の収穫

  
 昨日、残ったトラップを仕掛けてきた。

 標高400m程度の里山の登山道沿いに仕掛けたのだけど、頂上までは久々に登ったし、かなりへたった。そもそも残ったトラップを持った時に、その重さに激しく後悔。仕掛けるのは自分しかない、と言う事を忘れていたな。それでも作ったし、既に一部仕掛けたのだから、もうやるしかない。自らのアホさ加減を恨みながら、仕掛けた。
 そして、結構きつい山なので休み休み登りながら、時々目についたものを採ってみた。


 それを今日、ようやく整理した。採ったのは、こんなもの。


 こちらは、甲虫シリーズ。 
 

 いつの間にか入ってしまったゾウムシに、瑠璃色はハムシだろう。それからへんてこな形は、タマムシで、黒いのはカミキリ?タンポポの花の中に潜っていたから、花に来るのだろう。この辺は、うんざりするほど図鑑を繰って、でもわからないという事がありがち。調べるのは後回し。
 

 それに比べると、わかりやすかったのが、トラップを仕掛けた木を歩いていたこのアリ。妙に目につく派手な色合いが不思議で、採ってみた。よく見ると、腹部に白い点がある。図鑑で調べて見たら、どうもシベリアカタアリのようだ。体のくぼみや、腹部の形など特徴的だから、多分間違いない。すんなり種がわかると、とても嬉しい。これで、また一つ覚えたね。


 
 それから、これも採ってしまった。この時期にいつも見る、異形のアブ。セダカコガシラアブの1種らしい。1種というのは、この仲間にも交尾器の違う数種がいるのだそうだ。こんな変なアブが、これまた複数種とは…。


 
 下のものは、こちらは色が変なハエ。ハエなんか採りたくないけど、あまりのど派手さに、ついつい採ってしまったのだ。こういう派手な色合いは、だいたいミバエの仲間だ。ミバエって、どうしてこんなにハデなんだろう。この目につきやすい体色に意味はあるんだろうか?
 とりあえず種類を、「ミバエ」で画像検索して調べてみたらこれかな?と思うものが出てきた。ナミガタハマダラミバエというものだろう。羽の黒い模様が特徴的で、何とホロタイプの画像まであった。
 ホロタイプは九州で採れたもので、別の人のページには分布について「北海道から九州まで」とあったけど、四国は〜?四国も日本だぞー!と思う。これだけ派手な種だし、絶対目につきやすいし、普通種だと思う。だから、ちゃんと「四国」って入れてよ〜。香川にも、ナミガタハマダラミバエはいますよー!
 
 



 そして、今回採ったものでは、これが一番綺麗。光沢のある黒に、レモンイエローの鮮やかな斑紋を持つハチ。これは、何と手袋をしていた私の手に自分から飛んできたものだ。「飛んで手に入る春のハチ」ってところだろうか。
 これだけ鮮やかな模様を持つのだから、これも何とかわからないだろうか?と頑張ってみたけれど、ダメだった。北輶館の昆虫大図鑑くらいがあれば、わかるような気がするけれど、ないから見られない。悲しい…。


 
 と言う事で、今回もいろんなものを見たし、採ってしまった。
 そして、標本が増える…。