山に登る

　だいぶん遅くなったのだけど、竹筒トラップを仕掛けるために、山に行った。別にどこに仕掛けても良いのだけど、いつも行く山に仕掛けるのが無難だろう。
　とりあえず、今日は時間の制約があったので、３つだけ抱えて、山に入った。

　今は、山が一番綺麗な季節だ。花がなくても、展開したばかりの柔らかな緑の葉は、それだけで綺麗だし、よく見て見れば、そこにはたくさんの小さな生き物がいる。谷筋の砂のあるところでは、ハンミョウが飛ぶ。今日は、小さな薄茶色のハンミョウも見たように思う。あれはニワハンミョウだったのかしら？

　ナツハゼには、たくさんのヒメクロオトシブミの巻いた落とし文があった。けれど、よく見ると、たくさんのオトシブミが集中する木と、ほとんど見ない木がある。ヒメクロオトシブミは、何を基準に葉を巻く木を選んでいるのだろう。

　
　それから、コナラの葉では、こんなザトウムシも見た。あまり見たことのない派手なザトウムシは、結構素早くて、写真を撮るのに苦労する。少し小さかったし、これは幼生なのかな？

　
　それから、このキイチゴの花を見ていたとき、茶色と黒のハチを見た。丸っこくて、一瞬ビロードツリアブ？と思ったほどのもこもこ。あれは、多分コマルハマバチだ。網はもっていなかったけれど、せめて写真を撮ろうとしたのだけど、逃げられてしまった。まだ花の残る所で頑張れば、この山でも生息確認写真を撮れそうだ。

　そんな調子で、だらだらと登るものだから、普通の人なら１時間あまりで頂上まで行くのに、２時間かかって５合目までしか行かなかった。
　とりあえず今日はここまで、として５合目の谷筋で和む。

　が、この分では、全部のトラップを仕掛けるのに、どんだけかかるんだ？
　本日仕掛けたのは、３つ。まだ、７つある。

　作りすぎ…だな。