hyla’s blog

はてなふっかーつ!

引き出しから


 この度の異動で、とりあえず職場から一端持ち帰った荷物の整理をしている。まだまだ終わらないのは、とにかく物が多いせいなのだけど、では何故物が多いのかというと、捨てられないからに決まっている。でも、愛着のあるものは、なかなか踏ん切りがつかない。

 
 ずっと引き出しの中に入れていたこれも、もう使えないのだけど、捨てたくない気分で困っている。

 シャープの、EL-5100という電卓で、調べて見ると、1979年発売で当時の定価は16.800円なり。この電卓は意外にファンが多いらしくて、詳しい情報や画像がいくらでも出て来たし、日本のサイトだけなく、ドイツや英語のサイトでも紹介されていた。まあ確かに、マニア心をくすぐるかも。
 ただし、当時は結構高い電卓だったから、田舎の電気屋さんではこんな商品はあまり売れてなかったのだろう。店頭で、随分安売りされていたらしい。それを見つけた兄が、「関数電卓は大学で要るから、これを使え。」と勝手に買ってきて、有無を言わさず渡された。
 
 実際、数値記憶が便利で、大学の実験レポートとかではよく使った。一応簡単な関数も組めるらしいけれど、私はもっぱら計算だけ。けれど、計算式をそのまま入力できて、そのまま計算してくれるのは大助かりだった。それに何より、アルミの薄いボディやキーの配置などが何ともおしゃれで、キーも押しやすかったから気に入っていて、社会人になってからもずっと使っていた。
 ただ、時間と共に少しずつ液晶の部分がダメになってしまって、今はもう電池を入れても多分数字が上手く見えないだろう。だから、もう実用的には使えないと思う。とても残念。


 今からでも液晶が交換できるものならば、修理して使いたいけれど、いくら何でももう無理だよね。部品だって、ないだろう。とは言え、捨てるのも何だかね〜。



  
 …と、こんなことで迷うから、物が増えるわけです。
 
 でも、EL-5100は良いよね。今またシャープさんが同じ商品を作ってくれたら、買うのにね。