hyla’s blog

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交替性転向反応


 若者に、ダンゴムシで実験をしてもらった。三重T字迷路をつかって、オカダンゴムシの交替性転向反応を確かめるというもの。
 交替制転向反応というのは、右→左→右、あるいは左→右→左、という風に、障害物に対して交互に曲がって歩く反応の事だ。オカダンゴムシのこの性質は割と有名で、私も大学の学生実験でやった覚えがある。

 
 今回は、グループ毎に最低10匹、というノルマを課してオカダンゴムシを持って来てもらい、10個体×2回で計20回の実験をやってもらって、各グループのデータを合計したから、綺麗に交替性転向反応が出た。動物実験で、ここまでお手軽に綺麗なデータが出るものは少ないだろう。結構好評だったし、実際知っていてもやると楽しい。



 けれど、いくつか問題点が。

 一つは、ワラジムシとの混同。「柔らかくて平たくて、お尻の先に突起があるのはワラジムシ」、と言っておいたのに、ワラジムシを採って来ている例が結構ある。まあこれは、ワラジムシとダンゴムシの違いを実物で知ってもらう良い機会とも言える。

 
 しかし、もう一つの問題点は、どのように解決したら良いか、全くわからない。その問題点とは、「ダンゴムシが怖い」という人の存在。
 説明の最中、偶然逃げ出したダンゴムシが、よりによってその「ダンゴムシが怖い」という女子のすぐ近くに歩いて行ったのだ。そして、上がる悲鳴!振り向くと、彼女は涙をぽろぽろ流しながら、席を立って逃げてった。


 ごめんなさい。泣かないで〜。




 ダンゴムシが死ぬほど怖い人が居るなんて…。どうすりゃ良いんだ…orz。