hyla’s blog

はてなふっかーつ!

久々に海へ


 午前中は鳥のラインセンサスをやって、帰ってきてからご飯を食べつつしばし何をしようか考えた。半日しか時間はないのに、やりたいこと、やらなければならないことがてんこ盛り。


 そして、結局ご飯の後、海へ。冬だから、さすがにもう何もいないとは思ったけれど、ぼーっとしたかったのだ。


 海へ下りていくと、海岸にはまだ流木がたくさんあった。この海岸は、あまり人の来ない所だから、他の海岸のように地域の清掃活動とかがあるわけもない。ただ、来る人の中に流木を集める人もいるらしく、堤防の下に大きな流木は集められている。それから枯れアシなどの漂着物は、浜の真ん中くらいに筋になって堆積しているのだけど、その部分が何だか激しく堀りかえされている。小さめの流木までひっくり返した後があって、恐らくこれはイノシシだろう。波打ち際の湿った砂の上には、深いイノシシの足跡に、花びらのようなタヌキの足跡など、哺乳類の痕跡がたくさんあった。


 枯れアシの下には多分、ミミズなどがたくさん湧く。それを探して食べたんだろう。秋に流木の下を見ると、大抵たくさんのコガネムシの幼虫がいて、なぜ流木の下にばかりいるのか不思議だったけれど、こうした捕食圧も、コガネムシ類は流木の下で暮らす原因の一つになってるのかもしれないと思った。


 そして、流木をひっくり返してチェックしていけば、ハマダンゴムシがたくさん居た。ハマダンゴムシは越冬期には陸側の深い部分に潜るらしいけれど、ここではまだ流木のすぐ下にたくさんいる。トビムシや、ハマダンゴムシ、タマワラジムシなどが、流木をひっくり返すと必ずと言って良いほど見られた。
 


 それから、そんな中にはハネカクシも少し見えた。黒くて少し大型、と言っても1cmほどの黒いハネカクシは、集まって越冬する習性があるのか、それとも越冬に適した場所は少ないから集まってしまうのか、居るところにはどっさりいる。他にも、もっと小さなハネカクシ類が、やはり流木の裏で少し見られたので一応採ってみた。
 帰って眺めて見ると、肉眼では同じものにしか見えないのに、微妙に違う。…ような気がする。
 これって、夏に採ったものと同じなのか、ちがうものなのか。相変わらずさっぱりわからないだけれど、捨てるのも何なので、一応タトウに入れて、浜辺の虫を入れてある箱に放り込んだ。

 

 

 そして、箱は、既に満杯に近い。
 冬こそこの山盛りの標本をマウントする時期なのに、その冬にまた増やしてどうする!と思う。


 で、でも…、越冬生態もちょっと知りたい…?
 とか、思ってしまうところが心底馬鹿。