「ブラックアウト」
これを読んだ。
- 作者: コニー・ウィリス,松尾たいこ,渡邉民人(TYPEFACE)〔カバーデザイン〕,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/08
- メディア: ペーパーバック
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コニー・ウィリスのタイムトラベルシリーズ。2060年のオックスフォード大学の史学生三人が、タイムトラベルをして第二次世界大戦当時のイギリスで現地調査を行おうとしたのだけど、さあ大変。トラブルにつぐトラブル。果たして三人は無事2060年に戻れるか…。
てな感じで、同じシリーズの中でも、「犬は勘定にいれません」とよく似たコメディタッチの話だ。ただ、三人の史学生の体験が短い章で次々に語られていくので、最初慣れて世界に入り込むまではちょっと大変。今回は、世界に入っていくまでに、200ページはかかった気がする。それだけ読んでもまだ半分に達しないというところがすごいところで、何とこの本は二段組みで756ページもあるのだ。それだけ長いのに、退屈させずにぐいぐい引っ張っていくのは、やはりベテラン。そして、小さな齟齬がどんどん拡大していくのに、伏線は一向に回収される気配も無く、700ページを越えた辺りから、どうやって終わらせるんだ?と疑問を感じながら読み進めた。
そして、最後のページに来て愕然。何となればそこには大きくこう書かれていたから。
「ブラックアウト」了
「オール・クリア」に続く
まじ?まじですか?このタイミングで終わる、というか終わらないってどゆことよ。
そこで改めてあとがきを読んでみると、この本は本来「ブラックアウト」と「オール・クリア」まとめて一つの作品とか。けれど、さすがにボリュームがありすぎるということで、分冊になったらしい。
そして、日本語訳の方は、「オール・クリア」が1.2と出ていて、何と3巻で完結するものらしい。
ブラックアウトだけで、700ページを越えているというのに、この上まだ続くのですか…。
勘弁〜。と言いたいところだけど、ここまで引っ張られたら、結末が知りたい。知らればならないでしょう。
と言う事で、次の週末には次作を手に入れて読むぞ〜。