hyla’s blog

はてなふっかーつ!

夕暮れの河口にて

 一日仕事だった。三連休ですのに!先週の三連休は台風で、今回は仕事って、どゆこと?

 でも、嫌とは言えない私。ちゃんと一日仕事をいたしまして、終わったのが4時半。そして、門を出るなり向かったのは、ここ。もう我慢できない!


 ここは、先週も行った川の河口。夕暮れにはなりかけているのはわかっていたのだけど、でも遊びたかったのだ。



 そして、誰もいない河口に下りていくと、薮の中にカニが見えたので、捕まえてみた。
 まずはこれ。

 
 とにかく、でっかい。アカテガニよりもっと大きく、モクズガニよりは甲が小さいし脚も細い。紫色っぽいハサミが目立つけど、ちょっと動きはとろい。なんたって、私でも簡単に捕まえられるもんね。
 で、これは何か?帰って調べてみれば、どうやらこれはハマガニ。



 …。確かに浜にいたな。なんつーひねりの無い名前。


 で、名前がわかったので、これについて調べてみればwikiにも項目があって、それによると「ヨシ原やマングローブ等、汽水域上限付近の比較的植生が多く泥が固い区域に、直径10cm・深さ50cmほどの巣穴を掘る。」のだとか。確かに、行った所はヨシ原のある河口だ。そういえばヨシ原の中には、大きな穴がぼこぼこ空いていたから、その中に潜んでいたものだろう。そして、「夜行性が強く昼間はあまり出てこない。」とも書かれていてなるほど、夕方行ったから見られたものなんだ。
 で、これは河口干潟や塩生湿地に生息するものだから、当然レッドデータに指定している県も多いようだ。香川は指定していないようだけど、四国では徳島や愛媛は指定済み。でもこれって、レッドデータに指定されているアカテガニよりだいぶ少ないんじゃないかな〜。何で香川ではレッドデータに入って無いんだろう。


 それからこれも見た。

 真っ赤かっか。アカテガニ?と思ったけれど、それにしては妙な色合い。ベンケイガニの方かな?あんまり区別は知らない。でも、この河口では他にハクセンシオマネキやアシハラガニもいるし、結構カニが充実しているね。


 で、そんなカニを見て、漂着したヨシ類の中から小さなものを、ちょっとだけよ、と言い聞かせながら採って、薄暗くなるまで遊んだ。
 夕暮れの空はいつ見ても、綺麗。

 

 そして、土手に向かって帰りながらその辺を見てみると、いつの間にかハマゴウにシロスジフトハナバチが来て飛び回っていて、 でも活発に訪花していた。このハチは日中でもそれなりに見るからあまり気づかなかったけど、こうやって見るとやっぱり朝や夕暮れの方が活発なんだろう。
 時間からして、お休み前の食事かな?そして、彼等は夜の間、このまま花の中のどこかで休むのだろうか。花の香りに包まれて、花の蜜でお腹をいっぱいにして眠るのなら、それは極楽だね。

 


 と言う事で、たった1時間あまりの観察だったけれど、むしゃくしゃした気分がさっぱりした。
 

 ただこういうのを見ると、このまま夜の浜辺で観察をすればどんなものが見られるのだろう、と考える。けれど、一人で夜の海岸をうろうろするのはさすがに怖いんだな。同業者に声をかけて、観察会にすれば可能かしら?