思い出す
とある所から、ことし海岸で見たキアシハナダカバチモドキも、希少種だと教えてもらった。もらった文献によると、キアシハナダカバチモドキの県内記録は、有明浜とかにあるのだけど、あわせて大学の構内というのもあった。そんなところにもいるんだな、と思った所で、思い出した。
確か何年か前、私の仕事場にも似たようなハチが発生してなかったっけ?見慣れないハチが穴を掘って、バッタというかコオロギというか、そういうものを運んでいたのを見た記憶がある。そして、写真撮って、ブログに書いたような気がする…。
と言う事で、自分のブログの該当すると思われる時期の記事をチェックしてみたらあったよ。これだ。
で、笑えるのが、自分で観察して、自分で「キアシハナダカバチモドキだろう」って書いてる。今写真を見ても、キアシハナダカバチモドキに見える。これなら、標本はないけど一応県内発生記録になる?
ただ、そうなると返す返すも残念なのが、このハチが駆除されてしまったことだ。
このハチは、グラウンドを囲うアカマツの根本や、植え込みの裸地の部分に巣穴を掘っていたのだけど、アカマツのあたりは行き交う人が多く、そうした人から「ハチがたくさんいて危ないから、駆除して欲しい。」というリクエストが出たのだそうだ。そして、係の人が地面を草焼きバーナーで焼いてしまったとか…。
これを聞いたのは焼かれた後で、アナバチなんて絶対に危険は無いハチなのに可哀想…、とは思ったのだけど、更に希少種を駆除したちゃったってことだよね…?なんてこったい…orz。
その時、この写真を撮ったところだけは、植え込みの中なので焼かれはしなかったのだけど、その後はこのハチは出ただろうか?今年も来ていたのだろうか?いつもこの時期は地獄のように忙しいので、チェックすることなくこの夏も過ぎてしまった。来年は、忘れずに確認しにいこう。
で、こうやって自分の書いたものを発掘すると、たった3年前でも、何となく若気の至り的な感があって、こっぱずかしい…。今書いているものも、すぐにそうなるのだと考えると、ブログってとても恥ずかしいものかもしれないな。(こっぱずかしくなるような書き方をしなければ良い、だけのことなんですが…。)
けれど、2010年にキアシハナダカバチモドキを観察したことをこうやって書いていたからこそ、思い出す事ができたのだから、そういう点ではブログは私にとって備忘録として、フィールドノートとしての価値があるのだろう。ブログに書かなければ、それほど記憶にも残らなかっただろうし、こうして探し出すことも出来なかっただろう。そして、その際に写真をとっていたから、後で見直すときにもそれが何かよくわかる。だから、標本を採れなくても、カメラを持ってて、とりあえず撮っておくことはそれなりに大事。
で、これ欲しい。マクロが強いところがいいな。防水だし、ちょっとくらい落としても大丈夫そうだし、落としてもよくわかる色だ。
まだ使えるカメラがあるのに、次を買うのは贅沢かな〜。