hyla’s blog

はてなふっかーつ!

今日の成果

 

 また、少し離れた所にあるハマゴウの花を見に行った。
 着いたのは、朝7時。少し曇っていたけれど、まだハチは活動していなかった。けれど、しばらくすると高い羽音と共に、コウベキヌゲハキリバチが活動し始めた。ここでも、ハキリバチは群落全体で活動しているけれど、葉を切っている場所はある一定の場所だけだ。葉は重いから、巣を作る場所の近くで葉を切って運び、蜜や花粉は幅広く集めるみたいだ。ここでは、堤防をつくっている石の隙間に緑の葉を詰め込んでいた。

 それから、シロスジフトハナバチも割と見られた。野外で見ると、確かに腹部が白く太く見えて、丸っこい姿がカワイイ。このハチは、野外で飛んでいる姿でも、識別出来るようになったのが嬉しい。
 それから、一度だけだけど、トモンハナバチを見たと思う。ただし、網をふるったけれど逃げられて、二度と見なかった。網はあまり使っていないので、へたくそなんだな。

 でも、こんなものは捕まえた。 

 大きな2cm余りの大型のハチ。けれど、腹部には花粉を集める毛が生えているし、これもハナバチかな?ネットに入れると、大きな口でがじがじとネットを噛んでいたけど、これは何というハチだろう?あまり見たことがない。というか、ハチ類はそもそもほとんど知らないのだから、何を見ても見たことないものの方が多いのですけど…。
 それから、ここでもドウガネホシメハナアブを見た。先日じっくり見ていたから、野外で見てもすぐにわかった。生き物の名前がわかるって事は、とても楽しい。
 ただし、今日の所は、まだホシトガリハナバチも青いハチも発見ならず。次のお楽しみ。
 


 そして、そんなハチを眺めたあと、何気なく下りた海岸は、こんなとこだった。


 ちょうど引き潮で、波打ち際に行くと、石の表面には、小さな黒いトビムシがわんさかいる。打ち上げられたクラゲの死体にも、たくさんのトビムシがたかっていて、それらを見ながら何となく石を持ち上げてみると、小さな薄赤いハネカクシが見えた。
 一応採って帰ってきたら、こんなものだった。

 
 薄茶色で平たくて、眼が退化的でものすごく小さい。多分ウミハネカクシと呼ばれているものの一種だろう。一緒にいた白いものは、多分幼虫?最近は猛烈に暑くなって、たくさんの海藻は打ち上がっても、ハネカクシ類はあまり見ないのに、こんなところには実は潜んでいるのにびっくり。ただしこれらは、石の裏でも水に近い所にはいない。乾いているところもいない。半分砂に埋まっているような湿り気はある石の裏で、周囲は荒い砂利があって、石の下に少し空間があるような、ごくごく限られた所にいた。
 これは、何を食べているんだろう?それに何より、これまでにも、確か3カ所でこれらの仲間を採っている。で、これは今まで採ったものと同じなの?違うもの?ウミハネカクシだけで、私はそもそも何種類採っているんだろう。この海には、何種類のそうした生き物がいるんだろう。



 これまでに海岸でいろんな生き物を採ってきたけど、私の採集技術では、実は居るんだけれど採れてないものが山ほどあるのは、間違いない。それでも、採れたものだけでも、名前がわかると嬉しい。その為には、採るばっかりじゃなくて、きちんとラベルのついた標本にすることが必要なんだけど…。
 でも、仕事と、生活と、外で採る事と、マウント作業をどのようにバランスさせるか、そこが難しい。 
 

 
 つか、多分採る事に熱中しすぎ。
 でも、このハチの季節に、いろんなハチの活動を見たいと、普通思うよね。