hyla’s blog

はてなふっかーつ!

思わぬ発見


 午前中にいろんな用事を済ませて、また出かけることにした。ちょうど曇り空で、日焼けを気にすることなく活動できる。それに多分、海岸の生き物は、7月になって暑くなると同時に、ぐっと数が減る。だから、浜辺の様子を把握したいなら、今行くしかない。


 で、今回出かけたのは、潟湖の側の海岸。その潟湖では、ずいぶん昔からハマチの養殖をしている。最近は、釣りもできるようにしてたりするし、港もある。そんな所だから、大して期待は出来ないだろうと、これまで行っていなかった。けれど、ここまできたのだから、一応はチェックに行くことにしてみた。


 車を置いて、海岸線の堤防から海の方を覗いてみると、こんな浜辺があった。それほど大きくないし、堤防もあるくらいだから期待は出来ないよな、と思いながら海岸に出て海藻をかき分けて見る。すると、意外といろんなものがいる。ハネカクシ類もそれなりにいるし、ヒメホソハマベゴミムシダマシがわんさか。


 

 そういうものを見ていると、チドリがやたらにまとわりついてきた。あんまりチドリ類は知らないのだけど、コチドリか?とにかく、チイチイ鳴きながら、すぐ近くを飛んでは下りることを繰り返す。変だな〜?と思っていたら、いきなりすぐ近くから、小さな鳥が一目散に砂浜を走っていった。どうやら、雛がいた模様。その雛から私の注意をそらそうとしていたんだろう。近くにいたのなら、雛を側で見たかったよな、と思って更に海藻をかき分けていると、ほんの1mほど離れた所にこれが…。

 

 もう一羽いたんだ。カワイイ〜!可愛い可愛い、何て可愛い。ふわふわのもふもふ。もうね、じっとしていると保護色になって、本当に目立たないけれど、何て可愛い。思わず手を出したくなったけれど、さすがにそれはしちゃいけないと、必死に我慢した。写真だけをそっと撮って、離れた所から見ないふりをして見ていたら、親鳥が来て連れて行った。


 そして、突堤を越えて次の浜に入った。

 こちらの浜は、少し趣が違う。乾燥が激しいのと、水辺は少し大きめの礫が多い。けれど、左の堤防の上には、ハマゴウやテリハノイバラ、ハマウドやハマエンドウの群落がある。そして、堤防近くの乾いた砂の上にはたくさんのハマヒルガオがあって、ちょうどたくさんの結実がついていた。

 そんな堤防側の漂着物をあさると、ハネカクシ類は少ないけれど、クロキオビジョウカイモドキがわんさか走り回っていた。

 

 ひとしきり採集をして、浜の奥まで来た。そして崖の向こうに回り込んでみると、こんな感じだった。


 昨日行ったのとよく似た、山の下の自然海岸で海食崖つき。なら、ここでもヒトハリザトウムシはいてたりする?まさかね…、と思いながら流木の裏をめくるとあっさりヒトハリザトウムシ発見。
 更にここでも、浜辺に打ち上げられたホンダワラにたくさんの卵がついていて、それに群がるハマダンゴムシ。昆虫類はそれほどいないけれど、それでも十分によい海岸で、眺めも良いからどんどんどこまで行けるのか試してみた。

 


 そして、多分500mほど歩いたところで、落石があってそこで浜は途切れていた。多分この落石を乗り越えれば、そこにもまたこんな浜辺が続いているんだろう。

 確認を終えて、来た道を帰ることにした。

 

 そして、歩きながらあちこちをふらふら見ていたときに発見したのですよ。崖際の古い堤防側の枯れ葉の中にこれを!ぴょんぴょん跳ぶ、小さな小さなバッタ。大きさはわずか1cmほど。まだ幼生のようだけど、それにしても、小さい。こんなに小さなバッタは初めて見た。と言う事で、1匹だけ採集してみた。それがこれ。

  


 

 
 でも、バッタなんて、知らないよ。どうやって調べればいいんだ?



 こうやって、余計な仕事ばかり抱え込む…馬鹿。