hyla’s blog

はてなふっかーつ!

何故だかいない


 今日も昼過ぎて、浜辺に出かけた。今度は、先週行った浜辺の、更にその向こうにあるはずの浜辺をチェックだ。

 しかし、一カ所目は、田んぼの間を下りていったら薮とその先は急な崖。一応中には獣道はあったけれど、四つ足の動物でなければさすがに無理そうだった。

 そこで次なる候補地に行ってみた。二カ所目は、道路から道がついていて、それなりに人が利用している様子がある。道はどんどん海の方に下りていく。これは良い感じ?と思っていると、道の先には四畳半ほどの大きさの、小さなてづくりのロッジがあって、更にそこから海岸まで道がつけられている。どうやら、プライベートビーチとして利用している人がいるらしい。

 下りていくと、こんな海岸だった。

 

 白い細かな砂の浜辺に、岩場もあって、海藻も結構ある。これならいい感じ?

 
 と思ってあちこちの海藻の裏をひっくり返してみたのだけど、これが全くいない。ハネカクシも、ゴミムシダマシも、何もいない。ハマダンゴムシも全くいないし、トビムシも恐ろしく少ない。これだけ綺麗なところだし、ほとんど人も入らないだろうに、何故?

 
 浜辺は、先週行った浜に比べると少し狭いかもしれない。けれど、海藻もあるのに、何故いない?
 何が違うからいないんだろう。とにかく探しても探しても、昆虫類はほとんど見なかった。いるのは、フナムシばかりで、フナムシはそりゃあもう至る所にいたけれど、他はさっぱり。



 干潮の時刻だったので、潮の引いた岩礁地帯でも、何かいないか探してみた。

 

 すると、ここでもフナムシと、イソギンチャクやカニ類、それにタマキビやイボニシなんかの巻き貝はみる。けれど、昆虫類は見なかった。浜には少し黒い泥が溜まっていて、石をひっくり返すと、ごくわずかだけど、有機物の匂いがした。どこかから、有機物が入り込んでいるんだろうか?それにしても、その程度でこれほど何もいない浜になるのだろうか?

 背後植生も、如何にも海岸植生っぽいものがたくさんあるし、海藻類もいるし、磯の生物はいる。けれど、昆虫類は全くいない。謎の浜辺だった。



 その中で、ちょっとたのしかったのがこれ。

  
 
 岩礁地帯で、石のうらにくっついいていたこれは、コツブムシだろう。何となく2匹持って帰った。覗いてみると、やっぱり可愛いけど、ハマダンゴムシほどではない。丸くなっても、ハマダンゴムシほど綺麗な球形にはなれないようで、少しひしゃげた丸になる。
 コツブムシの丸くなったところは撮ったから、今度は動き出すところを撮ろうと思ってみていると、足を動かすのだけど、丸くなったまま体を開かない。なぜ?とよくよく見て見ると、こんなものが!、

 

 子供を抱いている〜!2匹とも、お腹には、小さな子供がたくさん詰まっていて、これを保護するために丸くなったままだったようだ。お母さんだったんだね。


 

 そして、コツブムシ以外は何もなかったかな、と思いながら帰ろうとしたところで、石の下に黒いものを見つけた。ヒョウタンゴミムシ?と思って引っ張り出してみたら、これだった。

 



 クワガタ…だよね。浜辺にクワガタ?クワガタって、砂の中にいるもの…ではないよね。でも、現に砂の中に潜ろうとしていた訳で、なんでだ?背後の森から飛んできたんだろうか?何とも不思議。




 と言う事で、ぱっと見、美しい浜辺ですが、昆虫はほぼボウズに近い浜辺であります。


 何がいけないんだろう。
 何が違うんだろう。

 答えは、更にもっといろんな浜辺を見たらわかるだろうか…。