hyla’s blog

はてなふっかーつ!

干潟観察

 午後から、近くの川の干潟に行っていた。田舎者のくせにあんまり生き物を触ったことも若者たちに、干潟の生物観察をしてもらうという企画なんだけど、そもそも私自身に干潟の生物の知識なんぞない。なのに、知ったかぶりをして話をするのは、なかなかつらいものがある。だけど、他にする人もいないから、私で我慢してもらうより他ないのだ。

 それでも、天気は良かったし、潮もまずまず良く引いた。普段は水で覆われている河の中に、びっくりするほど広い地面が現れてくるのは、なかなか楽しい。それから、カニ類やテッポウエビアメフラシやミミズハゼなんかもいたから、それなりだっただろう。
 テッポウエビは、シオマネキなどと同じように片方のハサミがおおきくなっているけれど、よく見ると右のハサミが大きいものも左のハサミが大きいものいる。何故なんだろう。この比率は1:1ではなさそうだけど、地域によってその比率は異なるんだろうか?それともどこでも一定なのか。ちょっと不思議。

 

 
 で、そういう干潟の生物を観察しながら地面を見ていると、汽水域の潮の引いた少し泥のある干潟に何かいる。
マクロを使っても、何も見えないレベルだけど、確かに小さな黒いものがわらわらと歩いているのだ。真っ黒で細長いから、多分いつも見る薄茶色のハネカクシとは違うハネカクシだろうと思って、何匹かとってみた。

 
 それがこれ。

 2mm…。なんつーか…小さいよね。で、ハネカクシの一種。つかわかる訳ない奴。

 でも、同じ干潟にはいても、下のこれとは全然違うことは確か。


 この干潟には、まだ寒い4月の頭にも下見に来たのだけど、その時にはこの黒いものはほとんどいなかった。その代わり石の裏には山ほど下の写真の薄赤いハネカクシがいた。ところが今日見たときには、この黒いものが足の置き場に困るほど地面をうろうろとしていて、一方で薄赤いものはそれほど見なかった。潮の加減か、時期の問題か。これまた不思議。そして、これらは両種とも潮が引いて現れた地面で活動していたということは、潮が満ちている間は水の中にいるのだろう。よくもおぼれないものだ。不思議。


 それから、ついでに海岸の打ち上げ海草類の下も確認してみたけれど、確か去年のこの時期には海藻の下にじゃうじゃと大小様々なハネカクシがいたのに、今年はまだほとんどいない。今年は去年より寒い時期が長かくて、雨が少ない。それが影響しているのか、していないのか。いずれにせよ、不思議。



 でも、今回の干潟観察で一番驚いたのは、こんなものがいたこと。

 40cm近いチヌ(クロダイ)。汽水の部分にいたらしい。
「どうやって採ったの?」と聞いたら、
「いるのが見えたので、プラスチック容器ですくいとった」とか。

 そんなんで、採れるんだ?!


 

 世の中には、不思議が一杯!