再びメジロ
月末は、何かと忙しい。特に今日はいろいろすることがあって、朝からバタバタしていた。ようやく一通りの予定がすんでほっとしていた所に、若者がやってきた。
「向こうの廊下に鳥がおるんです。」
「鳥?廊下の外でなくて、中にいてるってこと?」
「中です。」
慌ててそのままついていくと、これが床に落ちていた。
また、メジロ。建物の周囲には、ちょうど今サザンカが赤い花を咲かせていて、メジロがその蜜を吸いによくやってきている。それが衝突した模様。
拾い上げた時には、ほとんど動くことも出来なかったけれど、死んでしまうほどではないようだ。
「それ死ぬんですか?」
「いや、多分大丈夫。死ぬほど激しく衝突したんだったら、すぐに死んでしまうから。まだ死んでないし、しばらくしたら元気になると思うよ。」
と話をしながら、鳥をみせていると、それほど至近距離で鳥を眺めたことはないようで、たくさんの若者が集まってきた。ひとくさり彼等にメジロについて解説をしながら元気になるのを待っていたけれど、しばらく待ってもまだ飛ばないから、そのまま机において仕事を始めた。
1時間ほどたってメジロを見て見ると、目が丸く開いて体がしゃんとしてきたいた。これならもういけそうだ。そのまま窓の外に出してやったら何とか飛んで行った。
これにて一件落着。
にしても、この冬ここでのメジロの衝突は、私が把握しているだけで4羽目。きっとたくさんメジロが渡ってきているんだろうなあ…。