帰る

　北海道最期の日、ホテルを出るとまた雪が降り始めた。

　先日降った雪の上に、みるみる新しい雪が降り積もっていく。でも、路面もどこも真っ白なのに、平気で車が走っていくのはすごいもんだ。香川なら、１０ｃｍ雪が積もれば車は動かない。バスも汽車も止まって、学校も休校になり、仕事にも行けない。だから、雪の朝は、妙に静かだったりする。
　けれど、さすがにここではみんな雪に慣れているようで、車も人も、自転車さえもが雪の中を走っていた。聞くと、自転車も雪道用タイヤというのがあるのだそうだ。

　

　午前中の日程を終えると、新千歳空港へ移動。手続きをすませると、時間は５０分しかない。けれどまあ、どうしてあんなに新千歳空港はお土産が充実しているんだろう。これは、北海道から帰ろうとする観光客の財布を空にする戦略に違いない。六花亭も北菓楼もロイズもルタオも、これでもかというくらいに何でも並んでいる。ので、既に必要なお土産ものは買っているのに、そうなるとついつい余分に買ってしまうのだな。北海道経済の発展の為、と言い訳しながら、ついついマルセイのバターサンドを自分用に買い足した。好きなんだな〜。

　
　そして、重たい荷物を抱えて飛行機に乗り、関空へ。更にそこからバスに乗り換えて香川に帰ったら、香川は雨だっ
た。雪にはならないどころか、暖かな雨で、帰って来た事を実感したね。
　

　つーことで、明日からは現実に戻んないとね…。