山はもう寂しい
夕方暗くなるぎりぎり前、山でFITの回収をしてきた。山で活動するのは、さすがに日のある時間でないと無理。でも、もうだいぶん夕方が早いので、回収する時間のやりくりが厳しい。
昨日に続いて今日も、一日中今にも降り出しそうな空で、薄暗い。気温も上がらなくて、そうなると活動する生き物も一気に減ってしまった。行くたびに至る所でみかけたセンチコガネも、河原ハンミョウもみえない。それから虫の鳴く声もしなくて、暗い空の下で1人回収していると、何だか陰々滅々って気分になってしまう。ただし、虫よけスプレーをせずに行ったけれど、それでも特に問題なかったのだけは嬉しい。
持って帰った物を整理してみると、やっぱりまたゴミムシがたくさん、それにオサムシも1匹だけど、入っていた。
センチコガネも何匹か入っていたので、拾い出して開いた羽を閉じようとしてびっくりした。
羽の裏に白い点がびっしり。これはダニ?他のはこんな風にはなっていなかったのに、これだけこんなについていたのは何故なんだろう。
それから、こんなハネカクシが5匹ほど入っていた。
今回いきなり5匹ということは、ちょうど今がこのハネカクシの活動時期なんだろうか?でも、この小さなハネカクシは、頑張って足や体を整えておいても、乾く時にすぐに体がえびぞってしまうのが困るんだよね。
そして、こんなものも入っていた。
ずいぶん迷って、多分チビシデムシの仲間ではないかな?と思った。でも、チビシデムシにしては、あまりチビでない。てか、こんなに大きな物もいるの?図鑑で見る限りは、6mmのチビシデムシなんていないし、口元の感じも違う?なら、ナガクチキの仲間だろうか?
と思ってひたすら図鑑をめくっている内に、ようやくそれらしいものにたどり着いた。ナガクチキムシ科のカバイロニセハナノミのいう虫のよう。でも、樺色はいいけれど、どうしてニセハナノミなんだ?ナガクチキムシ科なのに…。
でも、これは初めて入ったものだと思う。と言う事は、これだけ採り続けてきても、まだ出てきていないものはいるってことだし、この時期から活動し始めるものもいたりするんだろう。
と言う事で、あと残り10回。
頑張れ自分。