「まめだ」
家がお寺の同僚が、朝こんなことを言った。
「そういえば昨日、境内でものすごくおっきなタヌキが死んどったんや。見たこともないような大きなタヌキで、ふっさふっさだったで〜。役場へ連絡して、取りに来た人も「綺麗なタヌキや」言うとった。」
と…。
綺麗なタヌキ。超巨大って、それはどれだけ極上のものであったのか。
そして、もはやブツが手に入らない今となって教えてくれるのは、嫌がらせですか?!
タヌキはこの季節、良く交通事故で死んでいるけれど、跳ねられるときに立ち止まる習性があるから、どれも綺麗な死に方はしない。それが、傷一つないなんて。
しかも超大型って、ひょっとしたらアナグマだった可能性もある。
気になる、気になる…。
あ…でも、お寺の境内で…って言うんなら、やっぱりそりゃ「たぬき(まめだ)」だったのかもしれないね。
きっと、近所へびっくり膏を買いに来てたんだね。