hyla’s blog

はてなふっかーつ!

海岸で遊ぶ

 夕方、海岸へ出かけた。車を止めて降りたところで道ばたの木を見ると、青かった実が黒く熟してきている。多分ムクノキだろう。
 良さそうなものを摘んで口に入れたら、柿のように甘いけれどちょっと梅の実のような酸っぱさもあって、なかなか美味しい。けれど、黒く熟しているものは少なくて、しかも熟したものは、木になったまま乾燥してしわしわになっているものが多い。多分鳥散布だと思うのだけど、熟すと同時に乾燥することの意義は何なのだろう?



 海岸へ下りると、ちょうど引き潮で、広くなった海岸には先日の台風の残骸が広がっている。波打ち際では、波が運んだ砂が幾重にも重なった模様を描いていた。引き潮と言うだけでなく、台風で川が運んだ砂が運ばれて浜は少しだけ太ったんじゃないかなと思った。

  
 

 そんなゴミをあさると、案の定ハネカクシが隠れていたけれど、種類はごく少なくて、2.3種類しか見えなかった。ちょっと前まで何種類もいたのに、数はいても種類はわずかになった。他のハネカクシ類は、どこへ行ったのだろう。どんな形で越冬するんだろう、と不思議に思った。砂を掘ればいるのか?と思って少しだけ掘ってみたけれど、見えなかった。全て死んだわけはないから、どこかで越冬しているのだろう。でもそれはどこなんだろう。

 
 それから、浜辺に何かが這った後のような線が見えたので、もしやアリジゴク?と思って終点を掘ってみると、こんなものが出てきた。どう見ても、コガネムシ類の幼虫。アリジゴクでなかったのは残念だけど、これは一体何者だろう?海岸の砂地を好むコガネムシって、どんなものがいるんだろう〜。持って帰っても飼育しきれないけれど、一体何かは知りたい気がする。


 
 

 掘ったところからは、こんなものもたくさん採れた。

  


 ハマダンゴムシ〜(*^_^*)!


 この浜にはたくさんいるようで、掘るたびに何匹も出てくる。中には、丸まっている状態で直径が1cm、体を伸ばすと2cm近い大型の物もいるし、何よりそのカラフルな色合いは見ているだけで結構楽しい。白地に赤と黒の混じっているものなんて、ほとんど色合いは錦鯉だ。色の綺麗なものを飼ったり交配すると楽しそうだ。
 でも、カラフルなようでいて、ちゃんと保護色になっていて、逃がしてやると薄茶の砂の上では驚くほど目立たない。この色合いはどのように進化したんだろう。そもそもこの保護色は、何に対しても保護色なんだろう。ハマダンゴムシは夜行性らしい。なら、昼間隠れているダンゴムシを探して食べる生き物がいるというだろうか?昼間浜辺で活動するものなんて、鳥くらいしか思いつかない。でも、ハマダンゴムシを食べる鳥っているんだろうか?昼間じっくり浜辺で観察すればわかるのかもしれないけれど、今は無理。でも、知りたいね。 
 

 
 
 そうやって、ハマダンゴムシを採っていると、年甲斐もなくついつい夢中になってしまって、気がつくと暗くなり始めていた。



 帰りに山際を歩くと、甘い良い香りがしてきて、見るとナワシログミがちょうど花を咲かせていた。香りが強くて白っぽい花と言う事は、これはスズメガ媒花なんだろうか?それとも寒くなっているけれど、ハチ類がやって来るんだろうか?

 



 

 こうやってほんのちょっと外を歩くだけで、知らないものが山ほど見つかる。私は、要領は人一倍悪いのだけど、諦めも悪い。だから、あれこれ考えて、本を読んで、また見て考えて…。そうやって、ほんの些細なことでも、やっぱりわかると楽しいと思ってしまう。
 
 
 
 でもこういうのは、端から見れば単なる変な人…だよな。