採れすぎです
思い立って、昼から海へ行ってきた。行ったのは、春に行ったけど、余りに掃除されていて、整備されていて、ほとんど何もいなかった浜辺。ただし、沖合に防波堤を作った物だから、細かな砂が溜まって浜は広い。秋になってもまだ、やっぱり何もいないかどうか確認してみたい。
出かけた浜には、夏の間に草が茂り、打ち寄せられたゴミも溜まっている。特に今回は台風の影響もあってか、海藻より川から流れてきたアシなんかがたくさん打ち上げられている。そんなゴミを棒きれで動かして、地面をみてみた。すると、ちまちました点や糸が、たくさん動いているじゃありませんか。点は…ゴミムシかアリモドキ?そして、糸はハネカクシだよね?
と言う事で、採ってみたらこんなことになりました!小さい物ばかり、採りすぎだって。
そして、そんな小さい点を実体顕微鏡で覗いて泣きそうになった。だってこれだもん。これらは、多分違う物なんだよね〜。でも、似すぎだって。多分ミズギワゴミムシの仲間達だろうけど、こんなものどうすれば良いんだろう。
更に、ゴミムシの中にはこんなものもいた。
左は、ミズギワゴミムシと同じような色合いだけど、形が違う。特に目と牙が大きくて目立つ。これは多分ホソチビゴミムシの仲間かな?と思う。右のゴミムシも同じように小さいけれど、これは他の小さなゴミムシ類は皆茶色なのにこれだけ黒い色で目立つ。これは…ゴミムシの一種!つまりわかりません、はい。
そして、糸の方はと言うとこんな感じ。
多分ヒゲブトハネカクシの仲間なんだろうね。なら、それ以上は無理。時々、こんな訳のわからないものを集める自分がバカじゃない?と思ってしまうけれど、いつかどこかで誰かの役に立つかも知れないし、一応は採っている。
それから、こんなものの採ってしまった。メダカハネカクシの仲間だよね?これまた、絶対に種類はわからないだろうけれど、そもそもメダカハネカクシって海岸にもいるもの?それとも、台風でゴミと一緒に川から流されてきたんだろうか?
そして、こちらも春には見なかったハネカクシだ。どれも割と茶色くて形も綺麗。
左から2番目のものは、何となく形に見覚えがあったので、図鑑を開いてみると、よく似た形でオオシリグロハネカクシというのがいた。ただし、オオシリグロハネカクシは、大きさ5.3〜5.6mmであるとか。なら、これは違うよね。3mmちょっとだし。
と言う事で、今回も見事にさっぱりわからないものばかり。でも、一番気になるのは、ゴミの下の地面にいた。幼虫のこと。厚く積もったゴミや流木の下に、こんな幼虫が割とたくさんみられたのだ。形はコガネムシ類に見えるけれど、牙が結構発達している。これは何の幼虫なんだろう?
そして、それを明らかにするには、成虫が羽化した頃を狙って採ってみるしかない。
けれど、それって何時?
ああ、謎は深まるばかり…。