hyla’s blog

はてなふっかーつ!

アリジゴク

 昨日見たハンミョウをもう一度見たくて、夕方また山へ行った。天気が少し悪かったので、ハンミョウは昨日よりは少なかったけれど、それでも結構いて楽しく見て、写真を撮った。

 そして、そのまま帰ろうとして、ついでに砂で埋まった池の方もいるんじゃない?と思って池の中を歩いてみた。

 


 池は、ほとんどグラウンドのような状態だけれど、雨が降ると谷から水が流れ込んで、しみこんで消える。けれど、地下にはそれなりに水があるようで、水路からは常に水が流れ出している。
 そして、そうやって不定期にできる流れが運ぶ砂は、流速に応じて様々な大きさの粒子を運んでくる。あるところは細かな砂を、あるところは小石。


 そして、そんな流れに沿って足下を見ながら歩いていたら、小さな小さな穴に気づいた。アリジゴクの穴だ。もういい加減秋だからいなくなったのかと思っていたけれど逆で、穴は思いっきり増えている。特に集中している一角なんて、もう足の踏み入れ場所もないほどに、至る所アリジゴクの穴だらけ。一体どんだけいるんだ?100や200ではきかない。どう見ても1000はいそうだ。

 

 そういう穴をよく見ると、同じ場所にある穴でも、大きさが色々で、一番小さなものは1cmほど。大きなものは6.7cmほどになっている。小さな物は多分、夏に羽化して交尾した成虫が産み落とした卵が孵った物だろう。そして、大きなのものは夏に成虫にならなかったものなんだろう。
 

 そういう大きな巣を一つ掘ってみると、こんな物がいた。


 アリジゴクの種類は、表面の模様で見るらしい。こんな砂地に穴を掘るんだから、多分クロコウスバカゲロウと思うのだけど、掘り出したアリジゴクは砂をかぶっていて模様がよくわからない。一度1匹犠牲になって頂いて、きっちり確認してみたいよね〜。



 と言う事で、その池にはハンミョウはあんまりいなかったけれど、恐るべき数のアリジゴクが生息中。
 水に攪乱される環境も大事ってことだね。