hyla’s blog

はてなふっかーつ!

やっぱりいろいろ


 今回も午前中に、FITの虫を回収してきた。


 車を止めて見上げた空は、今朝も極上の秋空。そして、足下にはのっけからこんなものが見えた。

 多分スッポンタケ科で、キツネノ…エフデの方かなと思う。手前には白く膨らんだものが見えていて、これは明日くらいに伸び出すものだろう。本当に一斉にキノコが生えだしている。

 
 山道にも割と美味しそうなこんなキノコがあって、そのすぐ近くではセンチコガネが穴を掘っていた。食い散らかした跡もあったから、センチコガネが食べたのだと思うけれど、穴を掘っていたと言う事は穴の中にもキノコを埋めていたのだろうか?掘って確認すれば良かったかも知れないけれど、時間もなかったのでそのままに…。
 



 それから、立ち枯れた木にはこんなキノコもあった。これも何だか美味しそうに見える。多分出てきた所で乾燥してきた為か木についた状態で干しキノコになってきているけれど、その分水に戻せば出汁がでそうだ。でも、一つ採って中を見れば、こんなイモムシが入っていて、キノコムシかゴミムシダマシの幼虫かなと思う。同じ木に生えているキクラゲも、同じような幼虫に食べられてほがほがの繊維に変えられてしまったから、これもやがて同じようになっていくだろう。キノコはヒトにとってはノンカロリーのヘルシー食材だけど、森では多くの生き物を養っている。
  



 キノコではないけれど、枯れ木の表面を一面に覆っていた菌類のマットには、こんなものもついていた。
 

 真っ黒の小さなものは、一瞬なんなの?と思ったけれどよくよく見れば等脚目。すぐ側にはこんなワラジムシもいたし、菌類を食べていたのだろう。
 森の多くの木々は、単独で生えているのではなく、土壌にすむ菌類と共生関係を作っているらしい。菌類がいて木があるとすれば、木を利用するものも含めて本当に多くの生物が菌類によって生かされている。「生態ピラミッド」の絵では、常に一番下に植物があるけれど、本当はその下に菌類を描くべきなのかもしれないな、と思った。


 

 帰り道、前回のこともあるので、注意しながら道を歩いていると、こんなものが眼についた。

 スズメバチの取っ組み合い。もちろん生きていて、写真では上側に写っている個体が下側の個体を針で刺している。秋だし、不用意に巣に近づいてしまうのは危険。巣でもあったら大変だと思って周囲を良く見てみたけれど、他に飛んでいるハチも見えず羽音も聞こえない。なぜこんなことになったのか不思議に思いながらも、一つ間違えるとそれなりには危険な生き物なので、目一杯ズームして撮ってみた。


 そして、山道を下りて来た所ではこんなものも見た。

  


 クサガメ〜(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-!
 でも、何でこんな所で(・_・?)
 
 香川と言えば、ため池王国。この山も、埋もれかけた池の他にも、小さなため池が何カ所かあるから、そこから歩き出したのだろう。表面は濡れて泥をかぶっていたので甲羅の年輪を数えることはできなかったけれど、大きさからも甲羅の摩耗感からも、それなりに年齢を重ねた個体のようだ。迷惑がられながらもひっくり返して確認したら、雌だった。
 けれど、山道でカメを見たのは、さすがに初めてだった。この時期に産卵するわけもなく、ひなたぼっこなら、ため池の縁でするだろう。なら池を離れて山道を歩いていたのは、冬眠するためだったのかもしれない。まだ9月末なのに、もう冬眠?とも思うけれど、朝晩はだいぶん寒いから、自然環境下のカメなら当たり前なのかもしれない。


 
 と言う事で、今回もやっぱりいろんなものをたくさん見た。だから、やっぱり山へ行くのは楽しい。

 
 が、ソーティングが待っている…。