hyla’s blog

はてなふっかーつ!

鳩が…

 お昼頃、弁当の蓋を開けて「さあ、食べよう」と言うときに、焦った声に呼ばれた。
 「すいません。向こうの通路のところに鳩が死んどるんです…。」
 
 と言う事で、弁当はそのままに、言われた所へ向かった。


 
 「鳩が…」というからには、キジバトかカワラバトか、いずれにせよ鳩なんだろう。でも、言われた場所には窓なんかないし、なんで死んだのだろう?
 と疑問を感じながら向かった先では、こんなことになっていた。

 

 こりゃまあ、派手にやらかしてる。散乱する羽。そして真ん中で死んでいるのは確かに鳩。キジバトで、けれどやっと飛ぶようになったばかりと思われる、小さなひなどりだった。


「これ、なんでこんなになってるんですか?」と遠巻きにしながら聞いてきた若者に、逆に聞き返す。
「これって、1時間前に同じところを通ったはずやけど、その時にはなかったんやね。」
「なかったです。帰りにこんななってたんで。」
「ほ〜なあ。」

 
 と言う事は、この約1時間の間に起きた出来事だろう。ひなどりなら、近くに巣があったに違いない。周囲を見回すと、すぐ側には3階建ての建物を超すほどに大きくなったモミジバフウの木が並んでいて、この時期にはまだ緑の葉に覆われていて所々は完全に隠れている。多分この木の中だろう。そして、こんな襲い方をするのは、カラスかタカ。この辺のカラスならハシボソガラス。タカならオオタカあたりだろうと判断して説明。


「これはちっちゃいやろ。ひな鳥やね。タカかカラスに襲われて死んだんやろうね。多分、ここで食べよったんやろうけど、ヒトが来て焦って途中で逃げて行ったんやろね。」
「カラスって鳩や食べるんですか?」
「カラスはお肉は好きよ。でも、どっちかと言うと死んだ動物を食べるスカベンジャーやから、タカかもしれんね。タカも割と来てるよ。」
「それどうするんですか?」
「埋めとこうね。」


 と、言うことで、移植ごてを借りてきて、アメリカフウの下に穴を掘って埋めた。これが珍しい鳥なら間違いなく冷凍庫送りだし、ヒヨドリムクドリでもとりあえずはとっておくだろう。でも、さすがにキジバトは既にたくさん持っているし、しかもこの状態ではどうしようもない。


 と言う事で、処理を終えて戻ったら、昼休みが終わっていた。




 もう秋だし、これからどんど鳥の衝突死が増えていくだろう。
 既に満杯になっている冷凍庫の鳥を、何とかしないといけない。あんまり珍しいものはないのだけど、科博は受け取ってくれるだろうか…。

 
 そして、それよりもっと、場所をとってる冷凍庫のアナグマを何とかしないといけない。間違いなく四国産の個体だけど、これを受引き受けてくれる所はあるんだろうか?
 地域教育の視点で見ると、剥製にしてかざっておきたいところだけど、プロに頼むお金はないし、作ってくれるところも知らない。自己流でなら仮剥製は作れるけれど、哺乳類は手間がすごいんだよね。

 

 時間がなあ…。