遭遇する
朝のうち、またFITの回収をしてきた。前回に比べると少し遅いけれど、それでも朝だし、この所めっきり朝の気温が下がったのでとても涼しい。そうなると、車を降りた所でもエンマコオロギがころころころと鳴いていた。日中でも虫が鳴き始めたんだな〜、としみじみと秋の訪れを感じる。
そして、山に入ると、山道でこんなものを見た。
センチコガネだよね。脚の辺りが青っぽく光って、なかなか綺麗な個体。けれど、見ているうちにもすぐ側の穴にぐんぐん潜っていって、すぐに見えなくなった。よく見ると、まだ糞が少し辺りに残っていて、これを埋めていたのだろう。
更に少し行った所にも、センチコガネが掘ったばかりの穴がいくつか見えていた。多分、朝イノシシが山に帰る時に落としていった落とし物に集まっていたのだろう。時間を変えて山に来ると、生き物の違った活動が見られるので、新鮮な感じ。
そして、藪に入ってFITを覗き込むと、こんなことになっていた。
オサムシはまあ良い。けど、一緒に浮いているのは、キノコだよね。移動するキノコって…、マタンゴじゃないんだから!
まあ、冷静に考えれば、台風の仕業なんだろう。先日の台風は、四国からはだいぶ離れていたけれど、それでも強い風が一日吹いた。あの風で、弱いキノコの軸が折れて吹き飛ばされてきたのだろう。そして、液の中には小さな白いウジのようなものがたくさん沈んでいるのが見える。これは…、キノコのせいだろうなあ。キノコにはたくさん虫がつくから、そういう虫がキノコと一緒に液の中にも入り込んだんだろう。これは、整理がめんどくさそうだ。
そして、回収を終えての帰り道、いつものように道の回りを観察しながら歩いていると、道沿いの斜面にこんなものが…。
これは…、マムシだよね。明瞭な銭形模様。太い胴体。これはいつも見るアオダイショウの幼蛇の模様ではない。これはマジマムシ。
ひえ〜。マムシだよーーーーーーーーー!
と言う事で、さすがに近づくのははばかられたので、離れた所から目一杯拡大して写真を撮っていると、ピントを合わせるときの光を感じたのか、蛇はそのまま石の間に潜りこんでいった。
でも、行きにも同じ道を通った訳で、マムシは同じ場所にいたのかな〜。
まあ、間違って思い切り近づいてしまわなければ噛まれることもない、それほど攻撃的ではない蛇ではあるのだけど…。
これからの季節、太陽の当たる山道では、たくさんの蛇やトカゲ類がひなたぼっこをする。もうちょっと気をつけて、ちゃんとマムシに気づくようにしないとな〜。