hyla’s blog

はてなふっかーつ!

オサムシは入らないで欲しい


 今日も暑い。湿度がとにかく高いものだから、気温は30℃ちょいでもかなりこたえる。今にも降りそうで、むうっとする中、FITの回収をしてきた。

 車を降りた途端に、足下からはバッタが飛び跳ねる。とりあえず、肌の露出した所にたっぷり虫よけを吹きかけて、山道に向かった。雲はかかっているけれど、雲が切れるとたちまち強い日差しが照りつける。だから、太陽を遮れる木に覆われた山道の中に入ってしまうと、ほっとする。山道は、少し前に手入れが入ったらしく、草が払われてとても歩きやすい。地域に親しまれている里山だから、ボランティアで手入れをする人もいて、こうやって道の手入れをしてくれるのは有り難い限り。

 

 

 ただし、手入れは山道のみ。道を外れて藪に入れば、もうそこはクモの巣にコバエとや蚊、そしてアブまで待っている。そして、ただでさえ高い湿度が薮の中では更に高くなって、あっという間に汗が流れてくる。その湿度と、少し下がり始めた温度で、キノコがあちこちに見える。白いものが多いけれど、中にはこんな鮮やかな黄色のキノコもあった。


 そして、たどり着いたFITはこんな感じ。




 多分、それほどたくさんは入っていない。けれど、今回もまたオサムシが入っている。オサムシは大きいから、標本箱に入れるとものすごく場をとるし、できれば入って欲しくないのに、やっぱり入ってくる。けれど、今回もそうだけど、オサムシやゴミムシといった徘徊性の昆虫は、FITにセットした受け皿のうち、左のトレイの方に圧倒的にたくさん入る。これは何故だろう。
 

 ちなみに、受け皿はフルーツパックとペットボトルを使っているけれど、この選択には特に意味はない。ネットで探し出したFITの作り方には、「受け皿はフルーツパック」とあったのだけど、たまたまその時我が家にあったフルーツパックは2つだけ。フルーツパックを買いに行く時間もなかった。なので、受け皿は落ちたものを受けるだけの役割だから何でも良かろうと、どこにでもあるペットボトルも使ってみただけのこと。

 
 けれど、実際につかってみるとペットボトルに比べて、フルーツパックの方には徘徊性昆虫がやたらに入る。と言う事は、これは受け皿の構造と材料の違いなのだろう。多分フルーツパックの方が素材的に余り滑らず、ペットボトルに比べて少し浅いから、徘徊性昆虫が上がり易いのだろう。それに対して、ペットボトルの表面はつるつるしているし、角が丸いから余計に滑りやすくて、徘徊性昆虫が入りにくいのではないか。

 
 とすれば、短期間の採集ではなく長期で採集するなら(そんな人はまずほとんどいないと思うけど)、受け皿にはフルーツパックではなくペットボトルを使う方が向いていると思う。ただ今回横にしてペットボトルを使ってみたけど、こうすると強度的に問題があって、入ったものを取り出すときに持ちにくい。だから、徘徊性の昆虫が入らないようにするには、2リットルのペットボトルの底だけを少し高めの15cmくらいに切って、3つ位を並べて受け皿として置くのが良いように思う。
 ただし、私はこの装置で9ヶ月間採集し続けている。1年間のデータをとって比較するには、途中で採集条件を変えない方が良いだろうから、とりあえずこの不格好な受け皿のまま採り続けるしかないだろう。




 


 そして、明日は整理だ…。