hyla’s blog

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「みをつくし料理帖シリーズ」


  一日仕事だったので、気晴らしに夜は借りてきた本をひたすら読んだ。

 これを含め、読んでいなかった4巻から7巻までを一気読み。おかげで少し気分が明るくなる。

 

夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))

夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))



 このシリーズは、文章が綺麗だし、登場人物のキャラクターもくっきりと明確だけど、一方で主人公を始めとしてその心情が良く描かれている。主人公の澪の、職業人として如何に成長するか、結婚と仕事をどちらをとるか、そういったとところは、現代でも十分に通じる普遍性があるので頷ける。まあ、出てくる人物達の多くがあまりにも善人とかはあるし、人によってはキャラクターが類型的すぎると感じられるところはあるかもしれないけれど、よんで元気が出る作品はなかなかないから、私はとても好きだな。

 
 作者はきちんと全体の構成を考えて書く人らしいけれど、そのおかげで「こう来たか〜」とダイナミックな展開も安心して楽しめる。澪と小松原さまとはくっつかないと思っていたけれど、このように来るとは意外だった。それに又治が死ぬとは…。


 で、これは一体何巻まで行くのだろう。ここまでで役約何割来たのだろう。グインサーガは100巻と明言されていたけど、100巻を超えて続いてしまって結局未完の大作となった訳で。これはきちんと風呂敷を畳んで欲しいし、何巻くらいで終わると言う事は教えて欲しいな〜。