hyla’s blog

はてなふっかーつ!

良い海岸だった

昨日浜辺で採った虫たちを、チェックしてみた。


 まずは、あのヒョウタンゴミムシ類。毒瓶から引っ張り出してみれば、全部で4個体採っていて、それらの形を整えてみて、ふと気がついた。何か違うがいる。

 

 3個体までは、同じように胸部の先が曲線になっているけれど、右下の一つだけは、そもそも細長いし、胸部の形もすっとしている。これは、違う種類だよね。個体差でここまで違うってのはないよね。
 ってことは、これはまたもやホソヒョウタンゴミムシなのかな?と、脚の棘をチェックしてみれば、前に見たのと同じように2本見える。と思う。http://www.green-f.or.jp/heya/hayashi/kaigankontyu/gomimusi/gomi.htmlには、ヒョウタンゴミムシだけでなく、ホソヒョウタンゴミムシも「好海岸性種」と書かれているので、ホソで良いように思うのだけど、データベース「里山のゴミムシ」では、採集記録に海岸はないし、本当にホソで良いのだろうか?何せ、そもそも、棘の見方が誤っている可能性も否定できないし、「これは絶対ホソヒョウタンゴミムシ」というものを見たことが無いので、2種採れたのは良いけど何ともあやふや…。
 ま、少なくとも2種類採れたってことくらいは当たっているだろう。そしてそれは、この海岸って結構良い海岸だってことになるのかな?だったら嬉しい。


 実際、今回ここでは、この他にも色々採れているのだ。
 

 例えばこういうもの。

    


 左の写真のは、多分だけど上の白っぽいのがハマヒョウタゴミムシダマシで、左からの2番目の小さな茶色いのはヒメホソハマベゴミムシダマシ?とにかく、ゴミムシダマシ類が3種。それと小さな右2つは、よくわからないけど、ケシガムシの類かな?ハマヒョウタゴミムシダマシ?は、乾いた海藻に下に、他のは腐りかけた海藻の下にたくさんいた。
 
 それから、右の写真はこれまた多分なのだけど、クロキオビジョウカイモドキというのが似ている気がする。クロキオビジョウカイモドキは浜辺にいるというし、色合いが特徴的だから、あってる…よな。

 
 そして、腐りかけた海藻をめくったりしたときに一番いるのは、もちろんハネカクシ類。名前はわからないけど、やっぱりここの海岸にも種類はたくさんいるようだ。
 
   


 そして、ほんとに馬鹿だな〜、と思いつつこんなものまで採った。この海岸にはそれなりにいるようで、5.6匹採っている。

 


 これは多分ウミハネカクシというものだけど、これって1種なんだろうか?見て見ると何だかずいぶん大きさが違うので、ひょっとしたら別種なのかもしれない。これらは2mm以下だし、肉眼ではトビムシの1種にしか見えなかったのだけど、一応採っておいてよかった…のかな?私にはさっぱりわからないもの達だけど、これらがいつかどこかで、何かの役に立つと嬉しい。
 

 少なくとも私以外に、こんな所で虫を、それもこんな小さな虫まで採る人は、まずいないだろう。私が採ることで、今ここにはこれらの生き物がいた、というデータが、どこかに残ればいいなと思う。
 




 そして、ついついこれも採ってしまった。
 

 多分イソカニムシ。
 昆虫じゃないけど、カニムシって実物は初めて見たな〜。