尾はどこに?
ちょっとはマウントしとかないと溜まると面倒かな〜、と思って、以前整えてタトウに入れておいた虫を出してみた。
それをちまちまと、三角紙にボンドでマウントする。乾いた虫は、思いの外もろくて、ピンセットで持ち上げた拍子に綿の繊維にからんだ触角が採れたり、持ったピンセットで脚が折れたりする。マウントするって結構面倒〜と思いつつ、地味〜に作業を進める。
そうやって少し前に整えたタトウを開いて、ハネカクシの1匹をピンセットで持って、え?となってしまった。
だって、お尻がない!絶対にもう少し長く続いていた腹部の尾端が、綺麗に消えているのはどうして?もう、見事に切り落としたかのように、そこだけすっぱり消えてしまっている。
この時期だから、虫に食われたなんてことはないだろうし、そもそもタトウに入れていたのだから、虫が食うことはあり得ない。ならば、乾燥して縮んだとしか考えられない。実際、ハネカクシは甲虫とは言え柔らかいので、乾かすと結構縮むのは事実だけど、にしてもここまで尾端だけがくっきり縮むってあり?
と思って他の同様の仲間と思われるハネカクシを見てみたけれど、必ず同様に尾端が縮むわけでもないようだ。
何で尾端が縮むものとそうでないものがいるんだろう?どういう条件で尾部は消えてしまうんだろう。尾の無くなっってしまうものは、実は特定のグループに属しているなんてことがあるのだろうか?
何とも不思議。
けれど、いくら乾燥すると縮むとはいえ、ここまで縮むのはどうなんだ。
そもそも1mmちょっと。
縮むと1mm以下!
う〜む、これは…。
ハネカクシ界の、マイルズ・ヴォルコシガン!