春だから大きいとは限らない
昨日採ってきた虫の残りを観察してみた。残っている仕事の全てをほっぽり出してるけど、遊んでやる〜!
と言うことで、実体顕微鏡で眺めてみる。
まずは、これ。
でかっ。そして、派手っ!これまでに比べると、何とも派手なハネカクシ。と思ってふときがついた。これって、アオバアリガタハネカクシじゃない?唯一名前を知っている、我が家の庭にもたくさんいるハネカクシ。庭だけかと思ったら、こんな里山の中にもいるんだ。
と思ったのだけど、図鑑で確認すると、アオバアリガタハネカクシって、体長が6.5〜7.0mm。これは、見ての通り9mm近い。水の中で少し膨潤しているとしても、8mmはありそうだ。これでもやはりアオバアリガタハネカクシとみて良いのかどうなのかわからなくなった。と言う事で、やっぱりハネカクシはハネカクシとしかわからない。
そして、上の写真の隅に写っている、ほとんど見落とすところだった小さな小さなでも、これも多分ハネカクシ。
もう、ちっさ〜。2mmで劇細のハネカクシにも往生したけれど、これも泣きたくなる。見なかった事にしたい虫のトップ3に入るハネカクシだ。これはきっと乾くと1mm以下になるだろう。1mm以下の虫なんて、もう三角の隅に貼ることさえ無理。これは、四角く切った紙に全面貼りで標本にしていいんだろうか?というか、標本にする価値あるのやら…。
で、そういうのを見た後では、こちらは大きさ的に、まだマシの部類。
これは…、ケシキスイなのかな〜?と思って調べるも、類似種はいない。じゃあ何だろ〜?と図鑑3冊を3回くらい見ていてふと気がついた。これはひょっとして、ホソカタムシか?
触角は片方しか無いのだけど、その先端の形が何となくホソカタムシのようだし、足を整えたときの体は、確かに硬かった。いつもの通り全く自信はないけど、ヒサゴホソカタムシというのが、大きさも形も近い気がする。もう一度よく見ないとわからないけれど、ホソカタムシというと、青木先生の虫だ。合ってたら嬉しいのだけど…、合ってたりすると「ホソカタムシの誘惑」に負けるかもしれない。
それから、これはゾウムシの一種と、右はチョッキリで、多分イクビチョッキリの仲間?
そして、今回もこれが来た。
玉!
相変わらず、カワイイ。けれど、前回のものに比べても、ちっさ〜。もう、丸まると、1mm以下ってどうよ。伸ばしても、1mmちょっとしかない。形から見るとこれもマルタマキノコムシなんだけど、図鑑にはこの大きさのマルタマキノコムシは載っていない。あれこれ調べているうちに、マルタマキノコムシではなくて、タマキノコムシモドキらしいと言う事に気がついた。またモドキ…orz。
と言う事で、タマキノコムシモドキ科の一種。
と言う事で、春になったからといって、大きな虫ばかり採れるわけではではないと言うことです。はい。