意地で採る
年度初めは、何かと忙しいものではあるのだが、にしても今年はちとひどい。
が、木曜日は来るのだ。そして、ほとんど意地だけで、へろへろのまま山へ向かった。
今年の春は遅くて、普通であればもうとうに散ってしまっているヤマザクラもまだ咲いている。落葉樹の葉もまだ展開しているものはごく一部で、例年に比べ10日は遅れている気がする。けれど、山道にはタチツボスミレが咲いていて、ビロードツリアブが飛んでいるし、キイチゴの白い花も咲いていた。
今日は一人だったので、またイノシシに遭いたくはないよな〜、と歩いていると、前方からいきなり大きな音がして、見ると雄のキジが草むらから飛んでいった。キジがいたんだなあ、と思っていると、すぐに続けて今通り過ぎたばかりの草むらから、今度は雌のキジが飛び立った。
春だね〜。としみじみ山の木々を眺めて、いつもの茂みに潜り込んだ。
で、容器の中を見てみると、やはりこちらも次第に落ちているものが大きくなってきて、特に大きめの黒いものが二つ目についた。
お、これは…、と見るとセンチコガネ〜。遂に遂に、センチコガネの季節だ〜。
一つは、黒っぽくてあまりツヤが無く、もう一つはわずかに赤みを帯びた個体だった。多分どちらも只のセンチコガネだと思うけれど、なんだか嬉しい。やはり、糞虫の仲間は、ファーブルを読んで大きくなった人間には格別なものがあるのだ。できれば、もっと青いものや、緑色のものの方が格好いいよなあとおもうけれど、それでも何となく嬉しい。
それから、今回目立って多く入ってきたのが、細長いこの虫。これは、コメツキムシの仲間だろうか?今回いきなりこれが5個体ほど入ってきた。
それから、ハネカクシも次第に大きさが大きなものが入り始めた。以前は2mmが多かったけれど、5mmを超え1cm近いものも入ってくる。それから、ハネカクシだとは思うけれど、まるで三葉虫のようなシルエットのこんなハネカクシも入り始めた。これは、シリホソハネカクシの仲間なんだろうか?
まあ、とにかくハネカクシであることは間違いないだろう。
と、ここまでやった所で、本日は時間切れ。また残りは明日…なんだけど本当に明日できるかな〜。
そして今後採れる個体数は、どう考えても増えるわけで…(T_T)。
頑張りたい…けどね。