hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ぬた場の虫

 昨日、山へFITの虫を回収に行く時、
 「あったかくなって、たくさん虫が入ってたら処理時間もかかる。だから、今日はFITの虫を回収するだけにしようね。」
 とか言いながら出かけたのである。


 なのに、ムラサキシジミだのキタテハだの山ほど飛ぶし、地面の朽ち木にはアリが歩いているし、ぬた場にもいっぱい動いているものが見えるのである。すると、口では「ちょっとだけ〜」と言いながら、座り込んでしまうのは何故だろう?そもそも毒瓶をもっていかねば良いのに、それをちゃんと入れてしまっているのは何故なんだろう?


 そして、採ってきてしまうと、整理整頓という最も苦手な作業が待っているのである。




 で、今日、昨日ざっと整えるだけにしていた虫を整え直しながら、それが何か考えた。

 まずぬた場で、こんなものを採っている。


 これは多分、クロマルエンマコガネ?と思ったら、フトカドエンマコガネと教えていただいた。
 


 次にこれもぬた場。マグソコガネ類だけど、先日の真っ黒のマグソコガネに対してずいぶん色が違う。

 

 これって何だろう?と一生懸命調べた。
 
 そこで、馬鹿ちゃうん、と突っ込んでしまう人もいるだろう。そう、馬鹿である。
 
 あーでもない、こーでもないと調べた結果しった事実。これもマグソコガネなのだorz。先日採れたのと同じ、只のマグソコガネ。マグソコガネには、黒いものいればこういう色合いのものもいる、というそれだけなんだけど、知らないとそのことに行き当たるまでに、やはりそれなりの時間を食うのである。
 
 
 でも、知ると同時に疑問が生まれる。
 
 色合いの異なるものがいるなぜなんだろう?黒いものと模様のものと、どちらもいるということは、色合いの違いは生存能力の差には繋がらないということなのだろう。ではこの色合いの違う2種類は、全国どこでも、同じ場所に2種が同じ割合で見られるのだろうか?黒いものと黒いものが繁殖しても黄色は産まれるんだろうか?優性・劣性はあるんだろうか?そんなことは誰かが調べているのだろうか?と考え込んでしまった。
 それと、これらのマグソコガネは、「秋から冬に増える」と書かれていた。何故に、寒い時期に活動したがるのだろう。寒い時期に活動するメリットは何なのだろう。糞の鮮度が保たれやすくて、同じように糞を狙うライバルが少なくなるという事なんだろうか?では、夏には彼等はどこで何をしているのだろう?


  
 全く知らないと疑問など持ちようもないけれど、ちょっと知ると、そこから次々に疑問というものが産まれてしょうがない。だから、面白くもある。



 
 だから、これらは面白くない。
 
 


 えと…、ゴミムシの類。もう、基礎知識がないし、図鑑も全部似たようなものばかりで、見るからにわからないし、調べる気にもなれない虫。
 
 何故にこんなものを採ってしまうのか?どうせわからないし、どっちかというと、採りたくない。

 

 けれど、若者が採ってくれたら、それがどんなものでも笑顔で受け取るのが礼儀。そして喜んであげたら、若者も虫が好きになる可能性があるのさ。





 大人というのは、時につらいものである
 (ノ_-;)ハア…。