復活
時間があったので、昨日採ってきた虫についてもう少しよく見てみたいと思った。チビものが多かったので、昨日はとりあえず脱脂綿の上で軽く整形して、そのままタトウに入れて帰っていたので、それを採りだして眺める。
で、まず採りだしたのは、マグソコガネの類が入ったタトウ。そうっと開いて、唖然!
4匹いたのに、1匹だけになってる〜。なんで、なんで?
慌てて脱脂綿の回りを見てみると、脱脂綿の隅が妙にふくれている。そっと触ると、なにやら入っている気配。潜ってるんだ〜。ということは甦ってしまった?
そうっと脱脂綿を引き裂いて、中に潜ったマグソコガネを取り出すと、ゆっくりではあるものの確かに動いている。生きてますよorz。更に、内部にもう1匹発見し、最後の1匹は何とタトウを脱出して、虫を入れておいた容器の中で動いていたのであった。
それらを回収し、酢酸エチルを今度はけちらないでたっぷり入れた毒瓶に再度放り込んで、全ての虫に異常がないか確認してみた。もしかして、他にも甦ってたりして…。
順に昨日つくったタトウを開いてみる。
チビクワガタ→異常なし。
ハネカクシ→異常なし。
ちっちゃい不明種→異常なし。
よし、他は大丈夫?と思ったら、最後に確認したヒラタハナムグリが微妙に動いているような…。
慌てて、実体顕微鏡で眺めて見ると、これまた確かに蘇り中。慌ててこれも再度毒びんに入れて、今度こそ…、と夕方再度とりだしたら、今度はちゃんとできてたようだ。
と言う事で、今回の教訓。
毒瓶の酢酸エチルは、あんまり節約するものではない。
そして、コガネムシは強い。
気をつけるべし。
でも普通の人は、こんな失敗しないんだろうな〜。
いや、本当に普通の人は、そもそも虫を採らない…のだよな。