hyla’s blog

はてなふっかーつ!

データで遊ぶ

 週末であります。なので、一週間の憂さというものを忘れるべく、ちょっとこれまでのFITデータで遊んでみる。


 まずは、2カ所のFITで採集された甲虫の個体数。種類なんぞわかりゃしないので、とにかく数で分析だ。それに気温データを加えてグラフをつくってみた。

 


 で、まずわかるのはAの方が良く採れる。2カ所のFITは同じ雑木林の中で、それぞれの距離は10mもない。けれど、採れるのは圧倒的にAのFITの方で、Bの方は採れない。Aは雑木林の中少し開けた空間に、獣道に沿っておいてある。Bは、少し藪になった木の陰においてみた。木に近い方が採れるかと思ったのだけど、意外と開けた空間の方がより遠くからの個体も入るのか、個体数は多い。
 あと、ここには入れていないけれど、蛾は圧倒的にBに入りやすい。これは不思議。


 でもって、気温データは、10kmほど離れたアメダスデータから一日の最高気温を拾って、それを採集した一週間で平均したもの。もちろん、アメダスデータと現地の気温は同じ訳ではない。多分、アメダスに比べて現地は暖かい。山の尾根で風も遮られるし、太陽が良く当たるので、寒い日でも意外にぬくいところなのだ。でもまあ、これくらいしかデータはないので、このデータで考えて見る。
 で、虫が飛ぶのは、やはり気温がどれだけ上がるかがポイント?と考えて、データから最高気温を拾ってみた。
 グラフの形は、まあ何となく温度が高いとよく採れるように見えなくもない?


 なら、と思って散布図作成。

 
 


 う〜ん、微妙〜。(-_-)

 
 まあ、そもそも種類の異なる虫をまとめて分析するところからしてダメ。なのだけど、それはおいといて強引にこれで考えてみると、気温が高い方が動くというより、どっちかというと一定のレベルを超え活動できる範囲に達すれば動いているようにも思える。、少なくとも単純な直線回帰ではないと言う事は、気温とは別の要因も効いているんだろう。となれば、やはりこれは降水量、湿度が結構効いていそうだ。湿度が上がれば、小型の昆虫は乾燥の危険がなくなるし、空気の粘度も上がって飛びやすくなりそう。でもそうなると、2つの要因を混ぜてどっちが個体数に効いているか分析するというのは多変量解析とか?


 


 う、それはちょっと無理…。今の私にはこれが精一杯。




 けど、誰が考えても、虫は春になって、雨が降って暖かくなると増えるってのは、常識っつうものである。ところがその常識をじゃあ証明してみようと思うと、こんな風に意外とすっぱり証明できなかったりする。だから、めんどくさいっちゅうか、面白いというか。

 でも、本当はもっと計画して、データをとらなきゃいけないのだよな〜。と、反省。



 
 にしても、今飛んでいるのは主にハネカクシを中心とした小さな甲虫だけど、彼等はそもそも何の為にこの真冬に、結構膨大と思われるエネルギーをつかって飛ぶんだろう。そもそも、わざわざ冬に活動するのは何故なんだろう。彼等は年間を通じて活動するんだろうか。それとも冬に活動するのだろうか。もし、冬だけ活動するなら、それは何故なんだろう。夏を避ける事の、寒い冬に活動するメリットって、何なのだろう。

 

 世の中は、わからない事が山ほどある。から面白い。





 が、そういう事を考え始めると、ついついのめり込んでしまうこの性格はどうにかならんものか。
 他にしなきゃならない事も、あるのに…。