本日の収穫
さて、木曜日は虫を採ってくる日である。
山を歩くと、風は冷たいものの梅の香りを運んでくるし、足下にはオオイヌノフグリの小さな青い花がぎっしりと咲いている。先だって産み落とされたヤマアカガエルの卵はすっかりかえって小さなオタマジャクシが水たまりの中に集まっているし、ウグイスが呑気に(いや本人は必死だろうけど)鳴いている。
春ですよ。やっと春ですよ。
となれば、どれだけ虫が入っている事やら…。
わくわくしながら雑木林に入る。またイノシシに倒されたりしてないかな〜、と心配していたFITは、特に異常も無いようで、これは期待できる。
と思ったら、採れたのは2mmのハネカクシが2匹と、タマキノコムシが1匹。
え?これだけ……?
先日のあのハネカクシ地獄は何?
何だったのおおおおお〜。
と運命の皮肉を呪ったのでありました。
まあね、今週は冬に逆戻りしたかのような寒さだからな〜。
と言う事で、帰りにイノシシのぬた場で拾った小さな虫を眺めて見ることに。
これです。
え?何この顔。これはちょと面白いかも。よく見ましょう。ズームアップ!
おもしろ〜い。小さいけどユニークな。これはまるでデメキンではないですか。口は大きくて、多分捕食性?それから、背中にわずかに模様が見えたのは、毛のあるところと毛のない部分があるからみたい。それに、胸部の背中には、上と下の角に大きな毛がピンと伸びている。これは感覚毛かしらん?
そして、これほどに特徴のある虫ならば、いくら何でも私にもわかるに違いない。
と言う事で、ぬた場にいたんだからゴミムシの類かな〜と見当をつけてページをめくると、あっという間にさくっとわかった。これは、「メダカチビカワゴミムシ」という奴らしい。眼が目立って大きいので「メダカ」、小さいから「チビ」のゴミムシなんだろう。でも、なんで「カワ」?
眼が大きくて、小さくて…可愛いゴミムシ?
まあ、可愛くないとは言わないけれど…。