hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ハネカクシ三昧


少し時間ができたので、これまでFITで採った昆虫類をまとめて一気に処理している。とりあえず、サンプル管に突っ込んであったものを引っ張り出して、できる範囲で形を整えて脱脂綿において終わり。


 と書けばどうってことのない作業だ。確かに誰でもできる。素人でもできる。とはいえ、採れているのがハネカクシが大半で、しかも最近採れているハネカクシはこんなだったりする。

 
 


 体長2mm。幅は0.3mm?
 これは…、はっきり言って泣く。もう、見なかった事にして、捨ててしまいたい。けれど、よく見るとそんな中にも何種類かいるようで、一応は標本にしておこうと処理をしたら、1回分の虫を処理するのに3時間かかったよ、ママン…。
 
 あ、すいません。ずっと実体顕微鏡とにらめっこして、ちょっと壊れかけです。



 が、ずっとハネカクシを整えるなんて事をやってると、それなりに面白いものも見る。

 例えばこれ。
 
 
 

 

 これは、先日の3月1日に採ってきたサンプルの一つで、特にどうということのないハネカクシに見える。黒いハネカクシの方が多い中では、ちょっと明るめの茶色がよく目立つだけ。体長4mmほどだけど、でも何となく他のと感じが違うよなあ〜、と思ったこのハネカクシの顔をちょっと拡大して、ご尊顔を拝し奉るとこうなる。

 

 

 

 何と立派な牙ではないですか。ちょっと二股に分かれたところが、まるでクワガタのよう。顔立ちはそれほどいかつくないけど、きっと生きている虫を狩る捕食性のハネカクシなんだろう。


 それから同じくこれは、今までに採れたハネカクシの中では最も大きな個体(と言っても1cmないけど)だけど、こやつもやっぱり牙がすごい。



  

 
 で、こんな目立つ口元のハネカクシならひょっとして種名がわかるかもしれない、と思って弁当を食べながら保育社の甲虫図鑑をずっと眺めていたのだけど、こ奴らが何者かはやっぱりわからなかった。

 今日唯一わかったのは、下のこれがアカバネマルクビハネカクシではなかろうかということだけ。
追記:大外れのようです。まあ、やっぱりな…


 



 
 ああ、多様性が憎い…。