hyla’s blog

はてなふっかーつ!

「ひとはなぜ約束の時間に遅れるのか」


 私は何事も時間ぎりぎりにやってしまう口だ。夏休みの宿題も31日の晩に、必死にやっていたし、大学のレポートも汽車の中で良く書いた。で、そういうことをやると当然、不測の事態が生じたら遅れる。そういう自分が、どなんかならんかな、と思って買ってみた。

人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書)

人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書)


 本では、「約束の時間に遅れる」「傘を忘れる」「災害から逃げ遅れるのか」などの例を挙げつつ、その行動がどういった要因によって成立をしているかを図解しながら「視考」する技を紹介する。その上で、それらの要因を「先行事象」と「後続事象」にわけ、それらが行動を強化したり弱化する仕組みを分析してみせる。
 その中で指摘されるのは、行動は反省したり、させたりしても変化しないし、個人の能力や性格にしてしまえば、そこからは何も始まらない。ロジカルに分析し、要因を取り除き、あるいは加えることで、行動を変化させる事ができる、とのこと。


 で、これって、行動科学の考え方だな〜、と思って著者紹介を見れば、行動分析学の人でなるほど。ついでに、なぜ徳島時間とかが出てくるんだろと思ったら、鳴門教育大にもいた人だった。


 こういう考え方は、ある点では身も蓋もないけど、性格が悪いからと言われない分、救いがある。ただし、ではなぜ私はいつもぎりぎりにならないと行動に取りかからないのか、その理由はやっぱりよくわからない。早めにしなければならない事に取りかかるような、行動を強化するような要因が働いておらず、行動に取りかかるのを阻害するような要因が働いているってことか?


 それって何だろう?その点にもっと踏み込んで欲しかったのだけど、そこは自分のことだし、自分で考えなければいけないんだろうなあ…。



 どーでも良いことだけど、本のタイトルは「ひとは、なぜ約束の時間におくれるのか」である。Amazonでは「人はなぜ、,約束の時間に遅れるのか」と打ち込まれているので、正確なタイトルでは、リンクが探し出せない。修正しておくべきと思う。