hyla’s blog

はてなふっかーつ!

甘酒に目覚める


 秋になると、お祭りで、お祭りというと甘酒なのだ。金木犀が香り出すと、何となく甘酒をつくりたくなる。


 去年の今頃も、やっぱりそう思って甘酒を仕込んだ。ところが実はそれほど甘酒が好きなわけではない。なのになんでつくるのか?と自分でも馬鹿だと思うのだけど、とにかく作りたくなるのである。この辺だとペットボトル入りの鳴門屋の甘酒は一年中売っているのだけど、飲みたいのではなく、作りたいのだ。
 そして去年も麹を買ってきて、柔らかく炊いたご飯を混ぜて、暖かくして一晩おいて発酵はさせたのだけど、薄めて甘酒にする段階で何だかめんどくさくなって、結局そのまま保存用ビニール袋に小分けにして冷凍庫に突っ込んでしまった。



 そして、今年も秋祭りの季節で、やっぱり何となく甘酒つくりたい…と思う。けど、冷凍庫に去年の甘酒がまるまる残っているのに、その上また麹を買うのはさすがに大馬鹿だ。ここは、昨年の甘酒の消費をするべきだ。


 で、昨日の朝、冷凍庫の中から一つ取り出して、お鍋の中に放り込んでおいた。夕方帰宅して、適当に水で薄めてちょっと味をみる。すると、何だかとても美味しく感じてしまった。暖めずに、そのまま飲む甘酒がこんなに美味しいなんて意外だ。とろりとした中に、まだつぶれていない麹の残りが少し固い。それを噛むように飲むと、何だかとても美味しかった。

 そして更に一日おいて今日も飲んでみる。一日たつと、更にまろやかになって、固かった麹も柔らかになっている。昨日はまだ水と十分に混ざっていない感じがあったが、今日はしっかりなじんで、とろとろだ。それを冷たいまま漆塗りのお椀でいただくと、一日の間に少し乳酸発酵したらしく、ほんのり酸味が入ってそれはそれでとても美味しかった。




 今までそれほど美味しいと思わなかった甘酒が、どうしてこんなに美味しく感じるのだろう。これが年齢って奴なんだろうか?特に、暖めても飲んでみたけれど、そのまま飲む方がずっと美味しかったりする。全く不思議である。


 そして、何のかんのと飲んでいると、一パック分の甘酒はあっという間に無くなった。
 残り4パック。これを消費したら、また今年も甘酒を仕込める〜。