ギーでつくる

　連休で、少し片付けに取り組んだとき、部屋の隅で缶詰を見つけた。何の缶詰か、ホコリを払ってみると、これが何と「ギー」の缶詰である。

　「ギー」と言えば、インドでカレーなんかに使う油だ。そういえば一時真面目にそういうエスニックにこってて、デパートの地下で「ギー」を見つけて買ったのだった。しかし、それはずいぶんずいぶん前である。そして、当然のことながら、賞味期限はとっくに切れている。しかし、缶詰だ。そして、これを消費できれば、少しでも部屋が片付くではないか。

　と思って、缶を開けてみた。中には、黄みがかったクリーム状の油が入っている。特に問題もなさそうだ。となれば使うしかない。油だから料理につかえば良いだろうけど、と言っても700g缶。調理油なんて、1本の油が半年以上持つのに、そのペースではどう考えても酸化するだろう。油を比較的使うものは何か。そりゃお菓子だわな…。

　と言うことで、バターの代わりに使ってみることにした。とりあえず、バターケーキで行ってみよう。冷蔵庫に残っていた卵2個をはかって、それと同量の小麦粉と砂糖とギーでバターケーキだ。とはいえ、風味はバターとは違うだろうから、香辛料を投入してみる。バニラエッセンスにオールスパイス。ついでにココアを入れて、更に春に作ってお酒に漬け込んでいた蜜柑ピールを入れてみる。確実性を狙って、粉にはベーキングパウダーも加えて焼いてみたら、ふつーにバターケーキができた。

　切って食べてみても、意外といける。

　と言うことで、ギーはお菓子作りにも使えると言うことがわかった。

　のだけど、カロリー高いよな〜。誰か食べてくれないものか…。