hyla’s blog

はてなふっかーつ!

雨が降る


 今日もいい加減暑くて、朝の7時に既に室温は30℃だった。空には雲はほとんど無くて、鳥を見ながら海まで歩いて行ったら、背中に受ける太陽と、アスファルトの地面から照り返しで猛烈に暑かった。ひたすらに青い空で、南の方には白い積乱雲があって、如何にも夏の空である。
 


 ところが、午後になると、時々耳鳴りのように雷の音が聞こえだした。始めは飛行機の音かと思っていたのだけど、音はどんどん大きくなる。それでも空の色はさほど暗くはないし、風も冷たくならない。また、高松のあたりでだけ雨が降って、ここら辺だけは気配だけになるんだろうか?もう、7月の終わりに降って以来全く降っていないので、ここで降ってもらわないと困るんだけどなあ、と心配しながら、空を見る。

 
 そのうちに、今度は稲妻が見え始めた。西の空にくっきりと光の筋が走る。習慣的に数を数え出すと、おおよそ20秒で音がする。と言うことは、ざっと6kmも離れている。まだまだだ。
 それでも期待を込めて、何度も何度も空を見上げていると、やがてぽとりぽとりと雨粒が落ちてきた。

 
 やった〜!が、まだ弱い。これで終わったら、怒るぞ〜。



 と思いながら、ずっと縁側で空を見上げていたら、いきなり冷たい風が吹いた。雷もどんどん大きくなる。そして、ようやっと雨は激しく降り始めた。慌てて窓を閉めて、ぼーっと雨の降る様子を見ていた。

 

 からからに乾いていた地面は、急激に水に覆われて、水たまりまでできはじめた。テラスからは雨粒が流れ落ち、樋にも白い流れが見える。あっという間に、何もかもが濡れていく。枝に張り付いたコケも水を含んで鮮やかな緑になり、アゲハは雨を避けて茂みの葉裏に隠れこむ。
   



 向こうの方では、ツバメが何度も身震いしながら、電線でじっと雨を受けていた。
 



 激しい雨は、20分あまりで終わり、1時間後には完全に雨は終わってしまった。


 雨の後、多くの湿り気を含んだ風が吹いて、けれど涼しく心地よかった。
 

 


 雨はとても好きだ。
 たとえ、吹き降りに、乾きかけた洗濯物がずぶ濡れになってもね。