夏みかん
この時期になると、いろんなお宅の庭に夏みかんを見る。甘夏ではなくて、きっと酸っぱい夏みかんなんだろう。あんまり利用されている気配もなく、地面に落ちている夏みかんを、ずっと欲しいなあ〜と思って見ている。
そのきっかけは、少し前にお茶の先生から庭先の夏みかんをもらったこと。もちろん、今時のみかんに比べるとずいぶん酸っぱいのだけど、「ほい。」とその場で枝先から摘んでくれた夏みかんは新鮮で分厚い皮に包まれていて、思いついてピールを作ってみた。夏みかんの皮の砂糖煮である。
以前は割とそういうものをまめに作っていたのだけど、最近はすっかりご無沙汰だった。でも、作り方を思い出しながら、久々につくったそれはむちゃくちゃ美味かった!
もうね、煮ている間に皮の内部の白い部分までいつの間にか透明感のある黄色の染まり、表面は少し乾いてグラニュー糖がざらつくのだけど、内部は驚く程柔らかくて水気が残り、少しほろ苦さの混じった甘さが( ゚Д゚)ウマー
作った自分が言うのも何ですが、本当に美味しいのよ。特に薄いコーヒーとの相性は抜群。
んで、ほろ苦いピールは、見るたびにちょびっとずつつまみ、お茶にも持って行ったりして、1週間もすると無くなってしまった。
………もっと食べたい。作りたい。
んが、スーパーの店先には、ハッサクはある。甘夏もある。この時期、「はるか」とか「小夏」「文旦」もある。でも、昔ながらの酸っぱい夏みかんは売ってないのだな。
分厚い皮の、生食できないようなとっても酸っぱい夏みかんでピールが作りたい!
どっかに売ってないもんか…。