最近はまっている
それは昨年のこと。そろそろ冬至という頃に農協で柚子を見た。比較的安かったし、冬至には柚子湯、と思って買ったのだが、いかんせん貧乏性である。食べられる柚子をお風呂にいれてしまうのは、何だかもったいない、というかバチ当たりな気がしてしまい、結局冬至はバスクリンを使った。
そして、柚子の実は残った…。
で、かれこれもう1ヶ月あまり。いい加減何とかしないと、柚子だってひからびるだろう。その方がよほどもったいないので、柚子を何とかしないといけない。
そこでつくったのが「柚子の砂糖がけ」である。作り方は超簡単。柚子を洗って半分に切り、種をとって皮も実もいっしょに薄くスライスする。それに砂糖を好きなだけかけて、混ぜて食べるだけである。これをしばらく置いて、加熱すれば柚子ジャムとか、柚子茶になるのだろうが、すぐに食べるのが味噌である。砂糖が溶けきらず、ざりざりする感じでいただくのだ。
と、これがもうホント、異常なまでにさわやかで、甘くて、美味いんだな。よーく研いだ包丁で薄〜くスライスされた柚子に砂糖が絡み、柚子の実の少しねっとりしたところに、砂糖のざらざらが加わって、甘くて酸っぱくって、1個分くらいあっという間に食べてしまう。食べた後も、ぴりぴりとしたような、でもさわやかさが口に残って、しかもお腹がおきる。小さな柚子1個でも、割とお腹が空かない。私が柚子にかける砂糖は大さじ1杯くらいだから30〜40kcalくらいだろう。けれど、満足できてしまうのである。
どーしてなんだろう?どういう成分が効いているのかはよくわからない。けれど、体に悪いことはないだろうし、何より美味しいので、ついつい作ってしまい、気がつくと昨年の柚子は無くなってしまった。
そして新しく買ってきてしまった。
馬鹿である。
で、ついでに考えた。柚子って結構高いのだ。農協で買っても、1個あたり50円くらいする。というか、別に高いと言うほど高くはないのだけど、なんちゅうか貧乏性なのだ。そして、隣にとっても綺麗で新鮮な香川県産のレモンがとってもお安く売られていた。と来れば、だいたい予想はつくだろう。
うん、見かけは良い感じ。それに柚子とは異なるものの、やはりさわやかな香りと酸味…が酸っぱすぎ。更に、皮が固いし、それになんだ。外皮をかんだ瞬間、鼻の奥からつ〜んとしたものが抜けて、ほとんどワサビ的苦しさ。こ、これは…不味いorz。
てか、ホントに自分、馬鹿…。
と言うことで、恐らく「砂糖がけ」がこれほど美味しいのは、柚子だけでございます。体を張って確かめました。
お安い柚子を見たら、是非お試しあれ〜。