hyla’s blog

はてなふっかーつ!

単なる消費者ですが…

 

 ふと思い立って高松三越の催しを調べていた。目的としている催しがいつ開かれるか知りたかったのだけど、ホームページには既にすんだ9月と10月の予定しか載っていなかった。なので、恐らく冬場と思われる催しの開催の予定はわからずじまい。1年間の予定って、毎年の催しとかはある程度はたっているだろうに、わかっているものからカレンダーとして掲載することはできないのだろうか?と思った。

 ついでに、ホームページをさくっと見てみた。今やっている催しはわかるけど、売り場がどこにどうあって、とかはわかるけど、三越に行ってみたいな、と思えるページではなかった。今百貨店業界って、かなりに斜陽産業となりつつあるはずだけど、離れていくお客をつなぎ止める努力を、新規顧客の開拓をしようとしているのか、と思ってしまった。

 

 百貨店の魅力はどこにあるのか、と言うと、やはりそこにものがあって、かつどの物もある一定以上のレベルの品質の物であるという信頼。更にそこで品物を売る店員さんが各の商品についてよくよく知っていて、尋ねれば的確なアドバイスが得られるという点だろう。多少安いよりは、間違いない買い物をしたいと思ったときにデパートに行くはずだ。

 けれど、メーカーの販売員の人は少なくともメーカーの品物についてだけは詳しいけれど、今時のデパート店員さんはどうなんだろうと思ってしまうことがある。三越の店員さんでも最近は契約社員が多いし、そういう人達はそれぞれの売り場の専門知識を持っているのだろうか?呉服なら呉服について、食器なら食器について、とにかく非常に詳しい専門の人は、売り場にいるのだろうか?
私も最近はあんまりデパートに行かないし、実のところよくわからない。でも、デパート店員さんの、人を見抜いて、物を見抜いて的確に合う物を勧めてくれるというプロフェッショナルな仕事っぷりをみたいとは思う。

 
 で、ホームページを見ていたら、一応そういう専門スタッフの紹介もあって、シューフィッターとか、カラーコーディネーターとかファッションフィッターなどなどがとかいるらしい。けれど、どういう事をしますという事は書いていても、実際のイメージが全く湧かない。そもそもその人達はどこにして、どんな風に違っているか、買い物を楽にしてくれるのかわからないし、だからホントにそんな人いるのかね〜?と思ってしまう。
 ってか、ホームページを見る限りは、給与も少しは上がるし、と専門資格をとったものの、その資格を使ってくれるお客もいなくても、普通の接客だけで腐っている店員さんが浮かんできてしまうなあ。

 
 専門スタッフという人は予約制なのか、明確なバッジをつけて売り場にいるのか、何人いるのか、実際に普通の店員さんとどれほど異なる的確なアドバイスが得られるのか、そういうことがさっぱりわからない。今時の事で個人情報ともからむのかもしれないが、(それでもネットショップなんかではありふれている)顔写真入り自己紹介とか、体験談とかそういうものもなく、単に「専門スタッフがいますのでどうぞお気軽に」と言われてもさっぱりだ。


 
 多分、今時のデパートにある品物は、バブルの頃のきちがいじみたバカ高い品物ばかりみたいなものでは無いはずだ。私なんかでも少しだけ頑張ったら買える程度の、そこそこの価格でも良いもの、はあるだろうと思う。

 私だって、ユニクロは好きだけど、社会人としてまともな服だって時には買いたいと思わなくはない。けれど、ある程度以上になると、若者ブランドは似合わななくなるし、どこでどういった服を買えばいいのか、本当に困り始める時期がある。忙しくもなって買い物に行く暇もあまりないし、ファッション雑誌やウィンドーショッピングで流行を把握して自分の好みや似合うかどうかを考えてって事は何より時間がかかる。
 ユニクロで買い物を失敗しても、まあいっか、と思える。いざとなれば、何度か着たところでユニクロへ持って行けばリサイクルまでしてくれるから、それほど気にならない。
 けれど、1万円以上する物で買いしくじるとかなりへたる。嫌になる。もういいやって気分になってしまったりするのだけど、だから、メーカーの枠を超えて、本当に誰から見てもOKなオススメを教えてくれるアドバイザーがいれば、確かに助かるなと思う。女性もこれだけ職業を持って働いているのだ。無駄な時間や無駄買いするのだったら、すこしくらい高くても良い、と思う人はいるはずだ。だから、本当に高い専門性を備えたスタッフには需要はある。けれど、その存在が伝わらなければ、わざわざ出かけようという気にはなれないだろう。

 
 だから、専門スタッフがいて、豊富な商品があるというメリットをデパートは持っているはずなのだけど、それを多分生かし切れていないと思う。専門スタッフだって、その能力を生かす場面が欲しいはずだ。役立てて欲しいはずだ。
 ならば、従前からのように、売り場にいてただお客さんが来るのを待つだけ、遠慮がちに見ているだけは始まらない。
 「資格を取りました」だけではなく、本当に使える資格として磨きをかけ、それを個人レベルでも様々な形でアピールする必要があるだろう。また店として、管理職にはそういう専門スタッフを十分に生かせる体制作りが求められるのではないかと思った。


 
 この円高もあって、平均所得はまた下がったというし、これってただでさえ厳しいデパート業界に更に厳し〜い試練になるだろう。けど、だから頑張って欲しいなと思う。頑張って、小売業の意地を、デパートの底力を見せて欲しい思う。


 って、私単なる消費者にすぎない経済・経営なんて縁遠い門外漢なのであります。なので、見当違いかもしれんけどな〜。