hyla’s blog

はてなふっかーつ!

荒れるお華

 本日はお華の日であった。今回は、大荷物である。花器が2つに、剣山3つ。庭にある花も切ってバケツに入れて持って行くし、大きな枝も切っていく。


 というのも、今度の華展で中作を入れるのだ。中作というのは、今回なら約90cm角の面積に入れる。今回は、一緒に習っている人と2人で組んで、一つの中作を入れるのだ。で、そういう大きな場所に入れるものだから、花器も普通より大きなもので、今回は大きさの違う2つをセットにして入れる事にした。その花器と剣山を持って行かねばならない。また、花も大きくいれるしたくさんいるのでいつもとっているのに加えて、更に自宅の花を予備に持って行くのだ。となれば、大荷物である。面倒くさいが、こういうときには大抵稽古が荒れるので、だからこそ文句を言われないように、十分に準備した、のだ。

 
 そして、案の定荒れた…。大荒れに荒れたorz。



 今回の主たる対象者は私である。2つの花器を併せて並べ、「んじゃ、こっちの方を入れるから。」「じゃあ、私はこっちな。」と軽く打ち合わせをして入れ始めた時から、嫌〜なムードは漂っていた。


 最初に自宅から持って行った枝を入れたら、「花器に合うものと合わんもんがるんや。そんなんは合わん。」と却下された。次いで稽古で来ている花を入れ始めたら、今度は「そっちはさっきの枝が写る。」とおっさる。内心「えーっ」と思いつつも、指示に従って入れ始めれば、「そっちは枝振りが逆や。逆生けはしたら行けない。」「もっと左に。」とかおっしゃるのだ。枝振りに従えば、右に生けるしかない。左に生けるなら、枝振りには逆らう。更に「高い」ともおっしゃる。なので、切り分ける事にした。あんまりしたくはないが、枝をばらしてややアレンジ的に入れる。二人で入れるので、どうしてもやや横手から入れる。前から見てないのでわかりにくい。が、こういうときに迷ってもしょうがない。稽古は、思い切ってやるしかないのだ。それで失敗すれば、それはそれなのだ。



 が、そうやって入れていたら、来たのだ。

 「なんしょんな。そんなんで花にはなると思っとんな。言うたのに、ばらばらにしてしもて。花を甘く見とる。普段から、忙しい忙しいと言っては、水盤ばっかりしか入れとらんけん、そんな花しか入れられんのや。せっかくここまで来た花をそんなに切り刻んで、花を大切に思う気がまるでない。」


 …………(#^ω^)ビキビキ。



 ダメだ。言ってはならない。言ってはならないのだ。「先生がさっき言うた通りにしとるやん。」とは。「失敗するのが稽古なんやけん。」とは言ってはならぬ。それを言ったら、もう歯止めがきかない。言ってはならぬ。「先生の見てる方は横です。正面はそっちと違います。」とは…。

 
 ああ、でも言いたい。「そんな風に言われるんでしたら、もう辞めます」と。
 


 が、これを言ったら終わりと思うから、じっと我慢。口をつきそうになる言葉を押し殺すには、黙っておくしかないのですよ。そして、それがまた気にくわないらしいのだ。
 
 「言われたら返事くらいしまい。習うものの心構えがなってない。もう教えるくらいになっとるのに、そんなやけんいかんのや。教えてもろうたら、ありがとうございますが言えんといかんやろ。いつまでも家におって、他人のご飯を食べたことないけんわからんのや。」



 って…。ッテナンデヤネン┌(`Д´)ノ)゚∀゚)。
 
 
 そこまで言うか〜?それは普通言わんやろ。言うたらいかんやろ。と思うのだが、それをおっさるのだな。
 

 そして、そういう言い方をされれば、戦後価値観の私といたしましては、基本頑固な私としてはとうてい素直には聞けないのであります。でも、我慢だ、我慢だ。がまん…。


 

 

 ああ、全く大荒れな華でありましたよ。
 でも、こう言うこともままあるのが、習い事というものであります。


 
 そして、これからお茶会だの華展だのてんこもりの秋…。
 
 
 わかっちゃいるけど、辞めちゃいたい〜♪