雨が降る

朝、雨降らないなあ〜、と外を見ていると急に強い風が一瞬吹いた。カーテンを揺らす風は、その後も時々吹いて、吹くたびに強くなり、吹く感覚も短くなっていく。
　これは来るかも…。と思いながら、外を見ていると、ある時急にそれまでとは明らかに違う強い風が吹いた。と思ったらいきなり大粒の雨。しかも、ほとんど台風のように横なぐりに吹き付けたので、慌てて家中の窓を閉めた。

　
　ようやく、ようやく雨。嬉しくて、嬉しくて、ただ雨をずっと眺めた。
　

　吹く風と、ばたばたと音を立てる雨。黙ってにたにた笑いながら見ていたら、今度はゴロゴロ、ゴロゴロと雷の音が聞こえ始めた。更に数回鳴った後は、ピカっ、ガラガラゴ〜ン。となかなか賑やかだ。
　この急激な雨は、前線だ。冷たい秋の空気と夏の湿った暑い空気が、押し合いへし合いしているのだろう。夏の退場を惜しんでか、秋の始まりを寿いでか、光に音ににぎやかなことだ。でも、それでも嬉しい。もっと降っても良い。雨なのだ。
　

　雨雨降れ降れ、もっと降れ〜。って願った。が、もちっとゆっくり降ってくんないかな？とも思ってみた。
　だって、この調子で降られると、土に吸収されなかった分が流れてしまうじゃないか！もったいない！　
　
　
　と思ったら、まさにその直後に雨の勢いは急激に衰えて、ほとんど止んでしまった。思うんじゃなかったよ。orz

　でも、それでもその後半日、ひいやりとした秋の冷たいしとしと雨が降ったので、地面はずいぶん潤った。
　明日も雨だといいな〜。