イヌビワ
8月の終わり頃、職場に生えているイヌビワの実が黒くなっているのに気づいた。イヌビワは植えるような木ではないから、これは多分鳥の落とし物だろう。でも、私の背丈も超える大きさで、結構実がなるのだ。そして、私以外そういうものをチェックする人もいないし、ましてや食べようとする酔狂な人もいないので、私が独り占めだ。
が、8月の終わりは忙しかった。ばたばたとしたので、イヌビワの事も忘れていて、今日久しぶりに思い出して実を採りに行ってみた。
木の場所に近づくと、茂みからグレーの大きめの鳥がばたばたと飛んで逃げた。ヒヨドリだ。甘い実の大好きなヒヨドリだ。
あ〜。
と思って木をみたなら、見事に実は食い尽くされていて、ほんのわずかしか残っていなかった。
残った一つを食べたら、とっても甘い。
ヒヨドリもよく知っているものだ。
これから、秋の実のシーズンになる。
次は、9月の終わりでアケビだ。山のアケビとりのライバルは、サルだ。
今度は負けるまい!